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獣王星 #11(終)

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生物兵器と化したキマエラの植物、
そして獣王達を退けワルキューレに迫るトール達。
一方キマエラでも、ティズ達による避難活動が続いていた。
だが、トールの奮闘によってワルキューレは破壊されるも、
犠牲は多大だった。そしてキマエラでも悲劇が起こる・・・。
とにかく、次から次へと主要キャラが死んでいくという
近年あまり見なかった皆殺し最終回の異様な昂揚感が凄かった。
サードが死ぬのはまあ想像付いたけど、
まさかトールを生かす為に拳銃自殺とは思わなかったし、
ティズがよりにもよってザギを守って死ぬとは・・・。
これはつまり、最強の遺伝子、運命の加護によって
「生き抜いてしまう」トールの悲劇性が関係しているんだろうけど、
ドラマのなかではそういうこととは別に、各キャラの想いが
トールを生かしたという形になっていたので、暗くはならなかった。
ただ、やはり絶対的に尺は足らなかった。
疾走感が魅力にはなっていたけど、
それよりももっと描写に時間を割いて欲しかったというのが正直なところ。
ティズが「希望」という意味だという伏線はちゃんと欲しかったなー。


この最終回に関しては、何よりも堂本光一が凄かったという印象が一番。
冷凍保存された獣王達を撃ち殺して慟哭の声を上げるシーンは、
あれは並みの声優・役者には無理だろうという真に迫る力があった。
この作品、最大の懸念材料と思われた「主演・堂本光一」が
まさかここまで光を放つとはなぁ・・・本当に心から見直した。
声質や演技にしても、同年代の声優には
ああいった渋くてカッコいい、かつ重みのある声を出せる人って
思い浮かばないんだよなー。舞台やら何やら忙しいだろうけど、
これっきりで声優止めるのは勿体ないとすら思う。
堂本光一に比べると若干印象は落ちるんだけど、
小栗旬も充分に魅力的ではあった。
ここまで役者やタレントの起用が成功したアニメって
ほとんどないので、その点だけ取ってもこの作品には価値がある。
全体としても、話数の短さという欠点を補うように
その他の要素のクオリティーは総じて高かった。
一時期、多作過ぎてあまり印象的な作品を残せなかった
錦織監督としても、久々に手応えのある作品になったのではないかと。
スタッフの皆様、お疲れ様でした。