へたブロ~下手の考え休むに似たるのはてブロ~

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GEAR戦士電童

GEAR戦士 電童 DVD-BOX
DVD−BOXは11月24日発売。
正直、DVD−BOXが出るほど昔の作品という認識がないのだが、
SEEDや舞−HiMEを経過した今というタイミングだからこそ、
この作品の真の価値が伝わるというのはあるのかも知れない。
福田己津央久行宏和というサイバーフォーミュラコンビが放つ
ロボットアニメという触れ込みで始まった作品であったが、
そのスピード感やアクションのキレ、
テンポよく進む展開や商品展開とのリンクの上手さなどは、
むしろ勇者シリーズの正統後継といった感じだった。
今思い返すと、とにかくロボットアニメとしての
「作法」の作り込みが上手かったなぁという印象。
データウェポンごとに変わる必殺技バンク、
毛筆での技名表記、挿入歌の絶妙な使い方などなど・・・。
シナリオも、熱血ロボットアニメの王道を行く前半は
まったく文句なしだった。
しかし、視聴率が振るわず打ち切り目前となった後半は、
スバルとのエピソードがなかなか機能しなくて失速。
最終的にはその志を果たしきれない不遇の作品になってしまった。
しかし、最終回の感想を読み返して気付いたのだが、
この作品の「速過ぎた」という問題点はそのまま美点として
SEEDと舞−HiMEシリーズに受け継がれて
見事に花開いているんだよなー。
そういう意味で考えると、電童はホップ・ステップ・ジャンプの
ステップの位置を担った作品だったのかな、と。