へたブロ~下手の考え休むに似たるのはてブロ~

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電脳コイル #15

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駅向こうの街を、知り合った少年と一緒に探索するヤサコ。
とにかく、上手く説明出来ないのだが美術の素晴らしい
「駅向こう感」に驚いた。そうなんだよ、駅向こうのデパートって
出るとこう影になってたり、駅前から少し離れると地蔵立ってたり、
いつも見ている景色と似ているようで微妙に何もかも違ったり・・・。
そういう、異界に迷い込んだような感覚のなかで、
更なる記憶のなかの異界を探し求めるという雰囲気が凄く面白かった。
現実と電脳、ヤサコとイサコといった要素に代表される、
この作品に頻発する二重化テーマがここでも活きていた印象。
話自体も、少女期の冒険譚であり、微かな恋物語であり、
記憶を巡るサスペンスでもあるという豪勢な作りになっていたなー。
ちゃんと少年を本筋の謎に直結して終わるのも上手かった。
しかし今回一番の謎は、昔の仲良かった友達の話を
ヤサコが物凄く面倒臭そうに聞いていたことかも知れない。
本当に、前の学校で何やったんだ・・・。