へたブロ~下手の考え休むに似たるのはてブロ~

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のらみみ #9

のらみみ 1 [DVD] のらみみ 2 [DVD]
ドッタリ君の日常話と、余命幾許もない男を
思い出のキャラと再会させてあげようと半田が奔走する話。
一話目と二話目の雰囲気の落差と、それでいてテーマ的には
ちゃんと繋がっているという構成の妙に感心してしまった。
あくまでもキャラは少年時代の思い出で、
取り戻すことは出来ないがいつまでも心のなかで輝きは消えないってことか・・・。
二話目のオチは、最初観た時には何か違和感覚えつつも
良くわからずに済ませてしまったのだが、
あとで確認したら・・・そうか、キャラの服が昔のままなのと現代的なのと・・・。
あの再会シーンの意味がわかると人間とキャラの過ごす時間の違いとか、
あくまで子供の為に存在するキャラへの想いを
大人になっても捨てきれない半田のような奴の切なさとか、
それでいてその想いにこそ救われて人生を全うする者もいるという事実とか、
色々と考えを巡らせてしまうなぁ・・・。
多くを語り過ぎず、ある程度視聴者に任せるような
思い切った演出がそういう余韻をより強めているのか。
個人的にはあの人のキャラは「あの人の少年時代」にしかいないんだから、
あれでこそ再会は叶ったということなのだろうと判断。
あと、何気に「携帯電話型のキャラが病院にいけない」という設定が面白かった。
たぶんその時代に合わせて新しいタイプのキャラが
次々と生まれているってことなんだろうな。まさにキャラクタービジネスのように。