灼眼のシャナII ＃２４（終）

　灼眼のシャナII 第IV巻 [DVD]　
バル・マスケとの巨大な人造従を巡る最終決戦。
とにかく全編アクションで押しまくる最終回で、
スピーディーで気持ちの良いバトル描写はこの作品の集大成という感じだった。
ただ、そのぶんドラマ的には薄味なまとめ方だったという印象。
最後に近衛さんに芽生えていた感情が敵の動きを止めるという
前半の物語を活かした展開があったのに、
それにシャナも悠二も気付かないってのは酷くないか！？
近衛さんのこと、誰か少しでも思い出してあげてよ・・・。
あの鳥に手を差し伸べる動作でピンとくるくらいのことあっても良いのになー。
吉田さんは悠二とシャナを信じて待つという選択をして結局フィレスを呼ばず、
悠二がシャナと吉田さんのどちらを選んだのかも明かされずに終了してしまい、
恋愛模様を巡る問題は全て投げっぱなし。
ラストの、雪のなかを一人佇む池が哀れ過ぎる・・・。
第三期に続くことを意識して敢えてまとめるのをやめたのだろうか？
全体としては、日常と非日常の差を強調する為とはいえ、
やはり日常話ばっかりの前半の構成が冗長過ぎて、
どうにもバランスの悪いシリーズになっていたなぁ。
後半の怒涛の展開においてもメインを張るのは
田中やオガちゃんや吉田さんなので、全体通じて悠二とシャナの印象が薄かった。
どうしても長期原作ものの第二期って中継ぎ的になってしまうのか・・・。
しかしここまできた以上は物語の完結まで頑張って欲しい気もするが、
第三期はあるとしても原作に区切りがついてからでないと難しそうか。
スタッフの皆様、お疲れ様でした。