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(TVK)かんなぎ #13(終)

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ナギを失い荒れる仁に拒絶され、一度は退いたつぐみだったが、
夏目漱石の「こころ」をヒントに復活し仁を励ますことに成功。
あとは押された仁が自転車で疾走しナギの元へと駆け付け、
自己の存在に悩むナギを受け止めてあげてハッピーエンド・・・と、
まとまるはずが最後に風呂上がり全裸押し倒しイベント入れてきたー!?
シリアスなドラマパートを前半で終わらせて、
最後に恥ずかしいラブコメに戻って終わるというのは
あざといくらいに上手い締め方ではあったなー。
それと、原作がどうなっているのかはわからないけど、
最終回でほぼ美術部メンバーやざんげちゃんを排除して、
仁・ナギ・つぐみの三者の関係性で終わるという
初期の一話&二話の雰囲気に戻していく構造も良く出来ていた。
ナギの正体については決着つかずに終わったものの、
前回出てきたおばあさんが若くなって現れるという展開で
ナギの神秘性を肯定してまとめてくれたので、
それほど消化不良にはならなかった印象。
あとはやはりナギの表情作画がとにかく素晴らしかったなぁ。
鼻水垂らして泣く女の子をきちんと可愛く見せていたのに好感。
全体としては、ダンスOPやネタ度の強い合間の話のような
バラエティー色豊かな側面と、三角関係ラブコメ
ナギの自己認識といった基本のドラマを真面目に演出していく側面が
タイミング良く切り替わっていく作りが凄く面白かった。
山本寛の作風と倉田英之の作風が噛み合って
上手い具合にバランスを取っていたという印象。
京アニ時代ほどの徹底したお祭り仕様ではなかったものの、
その地に足の着いた方法論が逆に頼もしくもあり、
スタッフの方向性として次に繋がっていく内容になっていたと思う。
声優陣では戸松遥花澤香菜沢城みゆき・・・はもう言うことないので、
他は早水リサのカラオケ回をはじめとしたハジケっぷりに驚かされたなぁ。
柿原徹也のオタク語り、星野貴紀の朴訥としながらもコミカルな演技も
非常に楽しくて本当に配役はどれも見事にハマっていた。
一応主役の下野紘も青春のドギマギ感の出し方がさすがだったし。
しかし人生にケンカ売りながら何で中原麻衣は出してたんだろう・・・?
それと作画的には、これは08年に人気を集めた
萌えアニメ全般に大体共通することではあるけれど、
止め絵での美しさを保ちながら動かすところはヌメヌメ動かすという、
キャラ作画における止め絵重視VS動き重視の対立項を
ハイブリットで乗り越えようとする試みが感じられて興味深かった。
総作監門脇聡の力あってこそ可能なことではあるのだろうなぁ。
スタッフの皆様、お疲れ様でした。
ちなみに続編については原作のこともあるんで、
それほど期待せず気長に待った方が良いのかな・・・。