へたブロ~下手の考え休むに似たるのはてブロ~

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Candy Boy #7(終)

Candy boy  櫻井雪乃 (1/8スケールPVC塗装済み完成品)Candy boy  櫻井奏 (1/8スケールPVC塗装済み完成品)
Candy boy DVD vol.2 【Lovely version】 Candy boy DVD vol.2 【Friendly version】
最終回、無料配信開始。
前回の話を軽く忘れていたのだが、とりあえず自分のせいで
雪乃がバイト始めたというのに情けなさというよりは
一緒に居られる時間が減ることにイライラしていた奏が、
上京してきた妹に正座説教されるという話だった・・・。
完全に変態ギャグ要員という扱いになっている咲夜にすら
心の内を見抜かれ励まされてしまう奏のヘタレぶりが実に徹底していて、
それが逆に主人公らしさを盛り上げるという面白い作りになっていたなぁ。
姉妹なのに「将来ずっと一緒にいられるように」と未来設計立てて
行動している・・・という根本的な部分での狂いっぷりはともかくとして、
ドラマ自体は共依存から共生へといった関係性の成長を
きちんと踏まえて真面目に描写されていて見応えがあった。
まあ、そういうシリアスさも結局のところ、
最後の実姉妹ガチ百合マジキスオチを際立たせる
スパイスに過ぎなかったんじゃないかという気はするが・・・。
全体としては、恐ろしくピンポイントなターゲットに向けて
深く丁寧に作り込むという商業WEBアニメの可能性を広げたという
重要な役割もあったとは思うのだが、そんなことよりも
そういうお題目を利用してマニアックなこだわりを全開にしてしまった
スタッフ&キャストの仕事ぶりが非常に印象的だったなー。
止め絵で作画枚数を省力するという手法自体は
昔ながらの伝統的なTVアニメのテクニックなのだが、
それを現代最高レベルの背景美術と組み合わせながら
ガチ百合ネットアニメでやってしまったのには驚かされた。
必要に迫られてそうしたのか意図的な演出なのかはわからないが、
特に後半は見せたいもの以外は一切描かなくても良いんだという
突き抜けた主張すら感じさせるものになっていたように思う。
まあ、それも美術と声優陣の演技で画面を支えられるという
絶対の自信があって成せる技ではあったのだろうが・・・。
作品としては、脚本も手がけた監督:ほしかわたかふみ
作家性みたいなものは随分と出ていたのだろうか?
個人的には、うめつゆきのりの活躍が見られたのが嬉しかった。
スタッフの皆様、お疲れ様でした。
しかしニコニコアニメは初期の二作品が終了し、
サンレッドイヴの時間も旧作流してるだけになっているので、
早めに何か次の手を出してこないと忘れられそうだな・・・。