トランスフォーマー

トランスフォーマーのハリウッド実写映画版第一弾。
ＣＧで変形するロボは物凄い、けど話はＢ級という噂は聞いていたが、
まさかここまで両者が完全分裂した思い切った作りになっていようとは。
日本名サイバトロンことオートボット軍団が出揃うまでに一時間、
日本名デストロンな軍団が出てくるまでに更に一時間かかるのだが、
じゃあＣＧバトルが始まるまで何しているかというと、
モテない主人公とビッチなヒロインによる下ネタラブコメを
延々繰り広げるという頭悪過ぎるにも程がある内容・・・！！
いや、良い意味で頭悪いのだが！！
子供向け玩具アニメの映画化のはずなのにあの下ネタ連発はヒド過ぎる！！
たぶん、主人公の秘密の時間ネタで日本中のお茶の間固まったぞ・・・。
アメリカだからというよりも、マイケル・ベイだからなんだろうなー。
「アルマゲドン」なんかでは泣かせるシーンは一応本気で泣かせにきていたが
今回は徹底してＢ級映画らしいネタを更にパロディ化しているようで、
その辺は最近の日本のロボットアニメがお約束をパロディ化しつつ
熱血パターンに嵌めて盛り上げる手法と共通している気がする。
ＣＧロボについてはさすがの完成度。これをやられてしまうと
確かに同じ方向性では日本アニメに勝ち目はない・・・。
しかし個人的な趣味を言うとロボの表面がテカテカし過ぎていたり
激しいカメラワークでアクションをごまかしているのはマイナスかなぁ。
それにしても、話はＢ級でいつもの米軍バンザイなノリなのに、
玄田哲章声のオプティマス・プライムだけは思い出の中の
コンボイそのままな紳士ぶりを発揮していて違和感が物凄かった・・・。