（ＴＶＫ）CANAAN -カナン- ＃２

My heaven
護送兵を皆殺しにして脱出に成功するカナンの宿敵アルファルド、
そして上海ではマリアと御法川がイカれたジジイに追われることに。
今回も第一話に続いてとにかく密度の濃い内容で、
冒頭でヘリによる銃撃と素手で武装兵を薙ぎ倒すアルファルドのアクション、
中盤にマリア＆御法川が乗り込んだタクシーとジジイ組のカーチェイス、
そして最後にカナンＶＳジジイのバスの屋根での決闘と、
普通だったら一つだけでも充分過ぎるほど見せ場になるアクションシーンが
間断なく注ぎ込まれていて、そのクオリティもさることながら
物量と勢いの凄さに単純に圧倒されてしまう・・・！！
しかも全てのアクションで演出のコンセプトが違ううえに、
それでいて常に一定の余裕とユーモアがある。
改めて安藤監督とP.A.WORKSの底力に恐れ入ったが、
しかし本当にこれテンション落とさず最後までいく気か・・・！？
かつてウイルステロ事件に巻き込まれたというマリアの事情、
少しずつ明らかになっていくカナンとアルファルドの関係、
そして複雑に絡み合いながら動いていく多くのキャラ達の動向と、
話はまだ不透明なまま突き進んでいる感じだが
こちらも脚本の捌き方が上手くて先に期待を持たせてくれる。
「あやとり」の伏線の使い方でカナンという少女の本質と矛盾を
ちらっと覗かせる辺りの組み立てには唸らされた・・・。
それと、第一話では作画に押されて認識が弱かったが、
声優陣の演技と音の演出もエネルギッシュで面白い。
中田譲治のタクシードライバーは偶然出逢ったにしては
あまりにも頼りになり過ぎるが、原作に関連してるキャラなのか？
沢城みゆきのどこか浮世離れした感覚のカナン演技にしろ、
南條愛乃と浜田賢次の息ぴったりな掛け合いにしろ、
今後どういう変化が出てくるのかが楽しみだ。
しかも坂本真綾とその一派がまだ本気出してないからなぁ・・・。