映画ドラえもん 新・のび太の宇宙開拓史＆ドラえもんSP

新・宇宙開拓史と新作一本、そして大山ドラ第一話を放送する三時間スペシャル。
新作は敵だらけの街をのび太がドラえもんの指示で逃げ回る話で、
ゲーム的な設定を盛り上げる演出が面白かった。
しかし、ダンボール被って潜入するシーンで「スネークか」と突っ込んでいたら
次の宇宙開拓史でギラーミンが大塚明夫だったのには笑った。
というわけで新・宇宙開拓史。
元々、旧劇場版が原作からの改変の多い内容だったので、
今回旧劇場版でカットされていたシーンが多数復活していたのは嬉しかった。
といっても肝心ののび太VSギラーミンの決闘シーンが
緊迫感のないガッカリ感の強い出来になっていたり、
トカイトカイ星が出てこなかったりと当初期待されていたような
原作ファンの溜飲を下げる内容になっているかというと疑問。
地球とコーヤコーヤの二点に舞台を絞ったのはのび太の冒険譚としては
そう悪くない判断ではあるんだろうけど、コーヤコーヤとトカイトカイにも
二重写しの関係性があるわけで世界観の魅力が若干弱くなったのは否めないなぁ。
赤と青の夜が繰り返すコーヤコーヤの自然描写ももっと強調して欲しかった・・・。
逆に心配したオリジナルキャラ、モリーナの扱いとオチについては
原作を壊さない程度に作品にオリジナリティと独自の満足感を与えていて良かった。
「もう一つの宇宙開拓史」ってセリフはやり過ぎな気はしたけど。
作画は「人魚大海戦」の画風がいろんな意味で進化し過ぎているせいで、
今観ると何だか普通に見えてきてしまうのが残念だ・・・。
そしてこのスペシャルの本編、大山ドラ第一話再放送。
OPのドラコスプレの数々がまず謎だよなー。　
あと、良く言われる青い帽子の謎の友人の存在感は異常。