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映画ドラえもん のび太の人魚大海戦

映画ドラえもん のび太の人魚大海戦 スペシャル版 [DVD]
昨年の劇場版。TV初放送のはずなのに序盤見覚えがあって不思議だったのだが、そうだ公開前に序盤を完全放送するスペシャルがあったんだ!! すっかり忘れてた・・・。
ともかく、かつて地球にやってきた人魚族のお姫様をヒロインとした人魚姫モチーフの話で、特に前半はひたすらヒロインの可愛さを押し出していて萌えアニメ的な勢いを感じた。
そもそも何で人魚姫なのに人間形態だとミニスカなんだ!? 生足を強調することで尾びれに変化した際のギャップを表現とかそんな正論言われても納得いかない素晴らしいエロさ。
田中理恵が演じる世間知らずだが芯の強いお姫様像もハマっていて、ひたすらヒロインを愛でる映画としては完成度高かった。
ただそういう不純な見方をしない場合、人魚族が異星人である設定に意味付けが弱かったり、そもそも異星人が伝説の剣を探しているというSF要素とファンタジー要素の食い合わせが悪かったり、後半になるほど突っ込みどころが増えてしまい話に乗れなくなっていく。
一番気になったのは敵が人魚族と同じ星出身の別種族で、結局のところ母星の戦争を地球に持ち込んでいるだけという部分。
正直、そんな連中に人類は海を汚しているとか何とか言われたくないよなー。
敵が宇宙征服を企む悪の帝王なんて単純な造形になっちゃっているのも、逆に同じ星の相手と和解するという道を最初から潰していて戦いそのものが不毛に見えてしまう。
全体的に異星人設定が余計に思えてならないのだが、もう海底人で良いじゃん・・・となると普通に「海底鬼岩城」やれよと言わざるを得ないのでオリジナリティとしてそこは外しようがなかったのかなぁ。
そのくせテキオー灯をはじめ微妙に海底鬼岩城っぽいネタも入っているせいでどうしても比較してしまう。ポセイドンの自動報復システムなんて今回の敵と比べるとテーマの深さも脅威の度合いも段違い・・・。
あと、マスコットキャラであるべきハリ坊が作中、これっぽっちも可愛くないのはどうなんだ。
つーかあいつ、立場を考えると可愛いのは見た目だけで中身オッサンだよね?