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ONE PIECE THE MOVIE エピソード オブ チョッパー+〜冬に咲く、奇跡の桜〜

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「エピソードオブアラバスタ」に続く、原作エピソードリメイク劇場版の第二弾。
当時はついにオリジナルのネタが尽きて原作の焼き直しに走るなんて、ワンピ映画も末期だな・・・と思っていたのにこれが意外と好評で原作者完全参加の「ストロングワールド」に繋がるんだから世の中わからない。
ただ今作は完全に原作とはパラレルな設定になっていて、チョッパー仲間入りの段階ですでにロビンとフランキーが存在している謎の状況。代わりにビビが消えているのでビビの仕事はロビンや他のキャラが代替する形になっている。
最初もっと違和感あるかと思っていたのだが、さすがにキャラの強度というものがあるのでロビンもフランキーもそんなに無理なく馴染んではいた。
しかしフランキーと組んだとばっちりでゾロの出番が極端に減っていたのは気の毒だった。ウソップとの隠れ名シーンもなかったし・・・。
作画はキャラデザ&作監を館直樹が務めていて後半のアクションは素晴らしい完成度・・・なんだけど、後半に辿り着くまでが妙に不安定で観ていて不安になる。
たぶんスケジュールの都合やら何やらあったんだろうけど、チョッパーとヒルルクの回想に入った途端に作画良くなるのは露骨な気がしたなー。
あとは映画オリジナルのボスキャラとしてワポルの兄が登場しているのだが、みのもんたが声優を担当していてこれがまた異様に上手い!! ギャグ芝居のみならず必殺技の叫びまで完璧なのには正直驚いた、
メインエピソードについては原作でも屈指の内容なのでさすがに鉄板。声優陣の演技もTV版より更に良くなっていたが、特に野沢雅子のDr.くれはが深みを増していて印象的だった。「DB改」といい野沢雅子の戦闘力は天井知らずだ・・・。
ちなみに・・・今回、L字画面での放送になったわけだけど、この生命と絆と国家の形をテーマにした物語とL字で刻々と伝えられる現実の状況がどうしようもなくリンクしていて、画面を観ていて複雑な想いに駆られた。
偶然ではあるのだが、こういう事態に現実とシンクロし問題提起をしながらも力強く人を励ます「ONE PIECE」という作品の底力を感じたな・・・。
この国の冬にも、もうすぐ奇跡の桜は咲くだろうか・・・。