へたブロ~下手の考え休むに似たるのはてブロ~

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劇場版“文学少女”

劇場版“文学少女” 初回限定版 [Blu-ray]
人気ラノベシリーズの劇場アニメ版。
まず、主演が花澤香菜で原作で一番人気のサブヒロインが水樹奈々だと聞いていたので当然二人を押した内容なんだろうなーと思っていたら・・・完全に平野綾アニメじゃねーか!!
いや凄い。これ本気で凄い。間違いなく平野綾のこれまでのベストアクト!! ヤバいくらいに平野綾全開!! 平野綾以外の何者でもないほど超・平野綾!!
何言ってんだかわからないかも知れないが、実際それ以外に表現のしようがない。作品のほとんどが平野綾の演技によって支えられている。それくらい圧倒的な存在感。
花澤香菜はそれでもラストにメインヒロインらしい扱いをされて帳尻合ったけど、水樹奈々はいくら何でも不遇過ぎるだろー。
まるで「WHITE ALBUM」での決着をつけるかのような平野綾とのマジバトルシーンが最大にして唯一の見せ場だもんなぁ・・・。
それにしても平野綾はこういう役をやらせると底なしの性能を発揮する。っていうかもう演じているというレベルでなくなってる感じがして怖い。
本編は原作エピソードを再構築して本来なら数巻を要するエンディングまで突っ走っている為かなり強引な展開になっているのだが、それはそれで熱と満足感のあるまとめ方になっていて悪くなかった。
エピローグパートでいきなり先輩ルートに入ったように見えてしまうのは難点だけど、そこは「メモワール」の方で補完があった。
あとは作画に少し違和感があって、「xxxHOLiC」っぽいキャラデザが合いそうで合わないもどかしさがあった。
この話、ミステリーのようでホラー、ホラーのようでファンタジー、最終的にはラブロマンスと雰囲気が結構ころころ変わるので統一された劇場版一本では作画が対応しきれていなかったような印象。