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へたブロ~下手の考え休むに似たるのはてブロ~

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借りぐらしのアリエッティ

借りぐらしのアリエッティ [Blu-ray]
監督:米林宏昌による昨年のジブリ映画。
こびとが隠れ住む家を舞台にした、病弱な少年と活発なこびと少女との僅かな出逢いと恋の物語。
元々の設定に合わせたように作品自体は箱庭を作り込むように小さくまとめられていて、その点で映画らしいスケール感を期待すると肩透かしを食らう。
特にクライマックスの事件の小規模ぶりは逆にびっくりするくらいで、いやそこはネズミ駆除業者によってネズミが大暴走してピンチに陥ったところに親父と藤原竜也ジムニーが出てきて大アクションするだろ普通ー!?・・・と本気で突っ込んでしまった。
たぶん誰でも思いつく展開なんで敢えて避けた感じがあるのだが、それにしたってアクション避けて最後の尺をしっとりとした二人のお別れに割いた判断は大胆だなぁ。
しかしこの作品で一番面白くわくわくするのは間違いなく最初の「借り」の冒険シーンなので、せっかくの潜在的資質と目指した方向性が齟齬を起こしている印象。
米林宏昌は近年の宮崎駿以外のジブリ監督のなかでは確実にもっとも優れたアクションの才能を持っている。アリエッティの動きの一つ一つ、小さな世界の大きな物体を活かしたアクションの数々は本当に素晴らしかった。
ただ、宮崎アニメ的というよりも宮崎アニメ以後のゲーム的感覚のあるアクションにはなっているのかな。
ストーリーについても少年の屈折と成長をひどく淡々と描いていく、良くも悪くも日本映画的な感性が結構興味深かったな。
いかにもジブリなこびと一家やお手伝いさんに対して、少年の陰のあるキャラ作りは独自の個性が見えて良かった。
ただ、やはりそれらを娯楽大作としてまとめ上げるだけの豪腕に欠けているのは、仕方ないとはいえ残念。
TVシリーズや短編で新人監督を育てられないジブリのジレンマを強く感じる内容だった・・・。
あと、主演の志田未来はほとんど違和感なくて上手かったなー。