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仮面ライダーフォーゼ #48(終)

仮面ライダーフォーゼ クライマックスエピソード 31話32話ディレクターズ [Blu-ray]仮面ライダー×仮面ライダー フォーゼ&オーズ MOVIE大戦 MEGA MAX ディレクターズカット版【Blu-ray】仮面ライダーフォーゼVOL.8【Blu-ray】
こーの支配からのっ・・・卒業っ!! で、最終回。
賢吾の手紙→ダブルライダーのバイクアクション→必殺技フルコース→理事長の卒業式・・・というクライマックスの構成は非常に良く出来ていて満足。
特に最後になってライダーアクションの原点を確認するような爆破や生身の殺陣を取り入れてきたのは熱かった。
理事長の最終形態がスマートになったのもこのアクションの為か。後ろ姿がちょっと螺旋王みたいだったが。
生徒の方から理事長に対する卒業を宣告するという逆転の発想も、学園は生徒の為にあるのだという明確な主張になっていて気持ち良かった。卒業キックのバカバカしくも爽快なオチも「フォーゼ」らしさの集大成。
ただ、そこまでは良かったもののエピローグがいかにも中途半端に感じられてしまうのが惜しかった。
ダークネビュラ送りになった人達くらいはちゃんとフォローして終わってくれよ!!
ぶっちゃけ賢吾が帰ってくるより校長や落語家が帰ってきて、ライダー部とお互いに理事長の意思を継ぎながら学園で切磋琢磨していく・・・みたいなラストが観たかったなー。
賢吾はむしろプレゼンターの元に行ってしまった方が、そこにいつか辿り着くという決意もより強固になっただろうし。まあ、その辺は完全に個人の趣味なんで賢吾が帰ってきてくれて嬉しい人の方が多いには違いないと思うけど。
全体としては、学園テイストと宇宙ギミックの融合が最後まで完全にモノにはなっていなくて、その根本的な不安定さがずっと付きまとうシリーズではあった。
ただそれが決まりきった認識を適度にはみ出す効果も上げていて、良くも悪くも異色作、荒削りだがそのワイルドさが魅力となる作品に仕上がったように思う。
中島かずき脚本構成も意外と暴走は抑え気味でバランス取りに徹していた印象。それが特に終盤の物足りなさにも繋がっていたのだが。
あと、如月弦太朗という主人公の立て方がちょっと予想と違い、ある意味マンガチックなヒーローであり続けたのが印象的。
今の時代に友達作りに命を懸ける、決して友情を裏切らない男にどこまでリアリティを与えられるのかに結構注目していたのだが、弦太朗のバックボーンって結局TV本編ではほとんど掘り下げられなかったからなぁ。
劇場版なんかで補足はあるのかも知れないが、基本的に弦太朗は「憧れ」を軸にした原初的なヒーローだったってことなのかも知れない。平成ライダー系の主人公像はむしろ流星が担っていたんで、より弦太朗がそっちに振れたってのもあるのかな。
スタッフの皆様、お疲れ様でした。