織田信奈の野望 ＃１３（終）

織田信奈の野望 (5) (初回限定特典:ドラマCD付き) [Blu-ray]
総集編で最終回。
そもそもこの作品はエピソードを超圧縮してハイテンポで進行するのが特徴だったのだが、それが総集編になると逆にシンプルでわかりやすい。
刈り込んでいたぶん枝葉に当たるエピソードが少なく、実は意外と骨太な構成だったことがここで明らかになるのは印象的だったな。
唯一お遊び要素の強かった光秀とのお料理対決もそのあとの清水寺決戦と合わせて全カットという思い切りの良さだったし、それでいてサルと光秀の添い寝シーンはきっちり入れてくるのも見事だった。
あと奇跡の防弾スマホについて実は初っ端から伏線張っていたのに納得した。ああ、それでッ律儀にクライマックスがスマホ無双だったのね・・・！！
全体としても、この総集編でもわかる通り作画クオリティの安定感が突出していて、ひたすら美麗な美少女戦国絵巻を観ているだけでも充分に楽しめる出来だった。
実は作画枚数自体はそれほどかけているわけではないらしいので、シナリオ構成と同様にエネルギー効率を考えた仕分けが上手かったってことなんだろうなー。
見せるべき箇所を過剰なまでにきっちり見せる、メリハリのある演出もそこに共通していたように思う。
声優陣では伊藤かな恵の「であるか」も耳に残って良い感じだったしどれもハマっていたが、個人的には松嵜麗の「ジュエルペットサンシャイン」とか全然違う落ち着いた芝居が良かった。
前回第二期への期待は持たせていたが、実際このレベルで更にもう一度やったらそれこそ深夜アニメのクオリティラインを押し上げるほどの影響を与えるかも知れない。
とりあえずスタッフの皆様、お疲れ様でした。