さくら荘のペットな彼女 ＃３

TVアニメ 「 さくら荘のペットな彼女 」 ドラマCD 第1巻
天才ヒロインのお世話に挫けた主人公が、ヒロインを寝取られそうになる話。
主人公と先輩組の会話シーンなど、あからさまにシリアス度が増してきていて、もはやギャグシーンのノリの方が浮いてる。
ヒロイン達の擬似デートを尾行する辺りなんて一応序盤はコミカルに描いているのに進むにつれてどんどん痛々しくなっていって、もう無理に明るくしないでいいよと思うくらいだった。
岡田麿里脚本という意味では「とらドラ！」中盤の空気の変化が待ったなしで起こっている感じがするなぁ。それに「あの花」のイタさが加わって最強になってるというか。
声的にも、ゆきあつがめんまをラブホに連れ込んでるような状況だったしな。
主人公の青春の葛藤は真摯に描かれていて好感は持てるけど、どうしても現状だと周囲の才能の眩しさに焼かれて犠牲になってるように見えてしまう。
そんななかで唯一癒しとして機能しているのが中津真莉子の声優志望の娘。
関西弁で喋り出すと完全にエリカちゃんなんだけど、そのパワフルな声質と演技に引っ張られる。
とはいえ、声優志望なんて設定はそのうちヒドい挫折を経験させられそうで怖いな。