へたブロ~下手の考え休むに似たるのはてブロ~

なれのはて 過去感想は作品タイトルで検索してください

スポンサードリンク

ヨルムンガンド PERFECT ORDER #12(終)

ヨルムンガンドPERFECT ORDER 2 (初回限定版) [Blu-ray]ヨルムンガンドPERFECT ORDER 3 (初回限定版) [Blu-ray]
・そして二年後、ココから離れたヨナの旅路の果てに待っていたものは・・・。
・というわけで二年の経過を持ってヨナがココの元に戻り、ヨルムンガンドが本格発動する瞬間を持ってエンド。
・これはまた、ドンパチもなければもはや陰謀が入る余地もない、神に等しくなったココの元に迷えるヨナも帰るしかなく、全てはココの思惑通り・・・のはずなのに、何このバッドエンド感!?
・誰もが前向きで笑顔で計画も遂行されて、良かれ悪かれココ達は望む世界を勝ち取ったはずなのに、観終わった瞬間残ったのは奇妙に広がる虚無感だけだった・・・。
・結局、武器を捨てられず生き方も選べずココとの絆以外に求めるもののなかったヨナに象徴されるように、全てのキャラと物語が何か大いなる怪物に呑み込まれただけって感覚があるんだよなぁ。
・ココ自身、本当にこれで良かったのか。真実望んでいたのはヨナに撃たれて死ぬことだったんじゃないのかなどと考えてしまう。
・勿論ココ達には後悔もないのだろうが、彼女らと世界がここまで追い込まれ他に選択肢がなかったことについて根本的な絶望があるというか。
・まあそれでいて、一応はヨナが仲間の元に戻れてメデタシメデタシな雰囲気になっているのが恐ろしいんだけど・・・。
・この最終回においては一番真実を言い当てているのは兄貴で、最後の勝利者も兄貴なんじゃないかという気がする。
・いや、兄貴に代表される武器商人、ひいては人間の欲望そのものということか。
・この先は観たいけど観てもロクなことにはならなさそうな、絶妙なところでの幕引きではあったなぁ。
・全体としても、軽妙洒脱な語り口のなかに時折ゾッとするような諦観が放り込まれていて、思った以上に油断のならない作品だった。
・「ワイリ、ヤバイ」みたいなネタでずっと過ごせれば良かったのに・・・!!
・こだわり抜いた作画演出とそれをまとめる意識の高さ、若手とベテランが押し引きする声優陣など、随所に大人の仕事が感じられるのも貴重だったな。
・スタッフの皆様、お疲れ様でした。