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へたブロ~下手の考え休むに似たるのはてブロ~

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猫物語(黒)

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MX、ニコニコ生放送BS11で大みそか同時放送された「物語」シリーズ最新作。
劇場版「傷物語」の情報がまったく出ないまま唐突に放送が発表されてどうなってるんだと不思議だったが、ラストに2013年の新TVシリーズ開始がアナウンスされ、今回はその導入編だったことが明らかに。
つまり「傷」はしばらく放置決定ってことですかね・・・。もしかしたら新シリーズに入ってない完結編と序章に当たる傷の同時劇場公開とか狙ってるのかも知れないが。
ともかく本編「猫物語(黒)」。二時間枠だが基本的にはTVシリーズ四話の連続放送に近い内容で、イメージ的には「偽物語」が1クールに足りなかったぶんの余力を投入したって感じだなぁ。実際、監督は「偽」のシリーズディレクターを務めた板村智幸がそのまま継続。
シスターズの出番が多いのもラストで「化」の冒頭に繋げる演出も新シリーズの発表がなければ「偽」の真最終回として納得してしまう内容だったし。
しかし、羽川翼というキャラの根源に迫っていくストーリーはヒロインの抱えた闇の深淵を覗き見るような昏い魅力に溢れていて、それこそ「化」どころか西尾維新の真骨頂。
実家に忍び込んだら羽川の自室が存在しなくてビビりまくって逃げ帰る・・・の辺りの、生理的にゾワゾワさせる部分は何というか、メフィストっぽかったなー。
羽川の問題を端的に示す「正し過ぎて気持ち悪い」というフレーズも西尾維新が最近「めだかボックス」で頻繁に示すテーマと非常に似通っていて興味深い。っていうか「めだかボックス」が改めてテーマを焼き直しているだけなんだろうけど。
一方で映像面ではブラック羽川の下着姿をこれでもかとフェチ満載に描いていて素晴らしかった。
エロいんだけど怪異らしい触れてはならない神秘性も兼ね備えた描写は、「化物語」クライマックスの時以上に洗練されていたな。
それと今回、忍野が渋カッコ良かったのだが新シリーズでは出番なさそうなんでこれが最後の見せ場だったんだろーか? 見せ場というにはボコられてただけだが。
全体的にヘヴィでダークでエロスで青春な路線は戻ってきているので、「偽」を経て新シリーズへの期待を改めて煽るのは充分な作品だったと思う。
だが・・・個人的にはわざわざ大みそかにイベント仕掛けるのは止めて欲しいなー。それだけ懸けてるのはわかるけど、視聴者に求める負担が大き過ぎる・・・。