へたブロ~下手の考え休むに似たるのはてブロ~

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CODE:BREAKER #13(終)

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人見との決着と新たな戦いの予感を描く最終回。
最終決戦はこれまでのエフェクト作画の極みを見せる一方で、ヘトヘトになった大神と人見の殴り合いを粘っこく描いていたのが印象的。
総理の挑発にブチキレた際の人見といい、真面目に人間の感情を抉り出そうと試みているのが非常に面白かった。
異能中二バトルをやり切ったうえで物語上の本質にまできちんと踏み込んでみせていたのは見事。
岡本信彦三木眞一郎の迫真の演技も聴き応えに満ちていた。特に三木眞一郎の絶叫はまさに鬼気迫るって感じだったなぁ・・・。
ただ、これだけ原作を再構築して見せたのに最後の最後で「捜シ者」を登場させるサービスは余計だった気がする。
「捜シ者」に代表されるような原作の思わせぶりな情報をわかりやすく整理していたのはアニメ版の美点だと思っていたので、もうそんな原作に気を遣わなくてもいいのにと思ってしまった。
いや、スタッフには本気で続編をやりたい気持ちがあるのかも知れないけど・・・実現の可能性はあるのか!?
全体としても原作からの換骨奪胎の手際がとにかく上手く、シリーズ構成&脚本まで一人で務めた入江泰浩の本領が存分に発揮されていた。
ハガレンFA」では原作を忠実になぞるプロの仕事に徹していたが、今回は「KURAU」時代のような独自のセンスを惜しみなく投入していて、正直あの原作でここまで出来るのかと双方について失礼なことまで思ってしまうくらいだったな。
制作のキネマシトラスも初の1クール単独TVアニメとは思えない作画完成度を披露していて、今後への期待が高まった。
声優陣だとやはり他のメインを喰ってしまうほどに三木眞一郎が凄かった。そして、木村昴の飛び道具的存在感に改めて驚愕・・・!!
ともかく、2012年ラストの中二病の嵐のなかで、真の中二を貫いた姿は美しかった。
スタッフの皆様、お疲れ様でした。