ジョジョの奇妙な冒険 #20
シーザー、孤独の青春。
第二部に限らず全「ジョジョ」のなかでも屈指の名シーン、シーザーの死を完璧にアニメ化。
いや、本当に完璧としか言いようがないクオリティでひたすら圧倒されてしまった・・・!!
声優陣の熱意は勿論のこと、作画演出音楽と全てが全力。特にEDの音楽と映像のシンクロ具合は半端なかった。
ラストシーン、十字架の形に横たわる石と差し込む後光の静謐さには感動を超えて、キリスト教的な神秘体験に近い震えがあったなぁ。
実際あの場面に「ジョジョ」の世界に通底する神と運命への意識を込めた演出は素晴らしいの一言。
普段はどうしても引き算の構成でテンポを重視する形にならざるを得ないのだが、今回ばかりは足し算のアニメ化になっていてこのエピソードに懸けるスタッフの想いが現れていた印象。
シーザーVSワムウのバトルを膨らませて、「動き」で魅せる形にしていたのも嬉しかった。
しかし改めて観ると、一度シーザーの死を飲み込んだかに見えたジョセフとリサリサがシーザーの血の流れに涙腺決壊してしまう流れはとてつもなく良く出来てるなー。そしてナレーションの倒置法!!