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まおゆう魔王勇者 #10・11・12

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10話。永井一郎速水奨のナレーションによる総集編。
さすがにこの配役を考えるに、最初からここで総集編が入るのは計算されていたんだろうけど、それにしても変なタイミング。
原作でもここでまとめが入ったりするのだろうか?
ナレーションは魅力的だし世界情勢に関する解説などはわかりやすかったものの、やはり話数の無駄遣いをしているんじゃないかという懸念は拭えなかった。


11話。緊張を増す情勢のなかで各キャラが独自の戦いを開始。
大まかに商人サイドの話、南部を巡る戦争の話、そして魔王の危機に勇者が立ち上がる話が同時並行で進んでいるが、それらの繋がりが一見しただけだと掴みにくい。
特に商売を通じての人間と魔族の融和の可能性と、人間同士の戦争の話が一緒くたに進んでいるのは少しややこしい気がするなぁ。
普通だったら、人間と魔族が戦争になりそうなところを商売を突破口に融和策を図るみたいな話になりそうなものだし・・・。
魔王がピンチになっている以外、もはや魔族の存在って外敵として利用されている以上の意味がなくなっているような。
しかし、様々な事象が一気呵成に動いていく、時代のうねりを表すような怒涛の展開そのものは悪くない。


12話。あっちこっちで同時多発最終決戦。
完全に群像劇の様相を呈して、各局面でのバトルが激化していく流れは面白かった。
やはり散漫になっている印象は拭えないのだが、それでもこの歴史絵巻の如き勢いには圧倒されるものがある。
特に、一瞬こいつ誰だっけと思ってしまった脳筋弟子が立派な司令官となって騎馬隊を翻弄するシーンは、リアルな中世戦争ものとしても充分な見応え。
それゆえに正直、これだけで一話たっぷり観たいなぁとも思ってしまうのだが・・・。
全体的に駆け足でイベントを詰め込むだけ詰め込んでいるのが勿体ない。
女魔法使いなんて福圓美里の多重人格芝居が凄く魅力的なのに、そもそも何者なのかこれだけだと意味不明過ぎる・・・。