へたブロ~下手の考え休むに似たるのはてブロ~

なれのはて 過去感想は作品タイトルで検索してください

スポンサードリンク

(新)アラタカンガタリ〜革神話〜 #1・2・3・4

アラタカンガタリ~革神語~ 1 (完全生産限定版) [Blu-ray]GENESIS ARIA(初回生産限定)
TVアニメ アラタカンガタリ~革神語~オリジナルサウンドトラック
月曜なのにサンデーアニメ三連発第三弾、「ふしぎ遊戯」の作者による異世界召喚ファンタジー。
制作は日韓合作体制。監督:安田賢司、チーフディレクター:Park Woo Hyun、シリーズ構成:関島眞頼、キャラデザ:相澤伽月&Kim DoYeon、制作:サテライト&JM ANIMATION。
日本側キャラデザの相澤伽月相澤昌弘の別名義。サテライト&JM ANIMATIONの共同制作で相澤昌弘だと「あにゃまる探偵キルミンずぅ」のラインか。
また美術監督&背景デザインは韓国側のLee Seo Guのクレジットだけなので、背景は韓国サイドに一任っぽい。
本編の導入はまさに「ふしぎ遊戯」の少年版。しかし異世界のそっくりさんと入れ替わるギミックはアニメだと少しわかりにくいかな。
他の人間には入れ替わる前の姿で見えているけど服装や持ち物は別認識される辺り、原作だとそんなに引っかからなかった点がアニメだと妙に気になる。
主人公がイジメに合う序盤の展開も、急かされるように話がポンポン進むせいで印象がかなり弱くなっていた。
全体的に、原作に忠実というよりも原作の表面を正確になぞっているだけに感じるなぁ。
何というか、演出からこのシーンはこう見せたいといった意思が見えにくい。日韓合作の影響が悪く出過ぎなければいいのだが。


2話。主人公、いきなり連行投獄展開。
今回からスフィアによるOP付き。今までのスフィアのイメージとはかなり違う壮大さのある歌は良い感じ。
入れ替わった革とアラタが世界を超えて会話するシチュエーションは、岡本信彦松岡禎丞の掛け合いが予想以上に面白かった。
他だと岡本信彦がちゃらけた感じで松岡禎丞が張り詰めているパターンの方が多いと思うのだが、逆は逆で互いに引き立つな。
しかしアラタが母親と妹に発見されるシーン、やっぱり他の目撃者が「アイドルみたい」と言ってるのに家族には兄貴に見えているって部分がわかりにくいなー。
ところで革の妹がモバマスの渋谷凛役の福原綾香でちょっと嬉しい。TVアニメ初出演?


3話。監獄での出逢いと触手裁判。
カテナ皆川純子ボイスのおかげで、こいつの方が少年アニメのヤンチャ主人公っぽい。
監獄での過酷な生活や選別の実体など、概ね原作通りに展開しているのにどうしてもエグさや切実さが足りない気がしてしまう。
一応、この監獄の生活ってスクールカースト最下層に叩き込まれていた革の日常と合わせ鏡になっているはずだけど、そういった背景への配慮も弱い。
素材は良いのに調理をせずに素材そのまま盛りつけて出してくるような違和感が・・・。まあ変な改変されるよりマシなのかも知れないけど。
あとこの時点では革の半裸水浴びシーンしかないのも原作通りだったっけ? この頃はまだ原作者も少年マンガモードになりきれなくてコトハのサービス薄かったんだっけか。


4話。革の覚醒による監獄開放。
今回は作画スタッフが日本メインだったこともあり力の入った内容。
特に「創世」の覚醒と革の覚悟がシンクロする流れはちゃんと少年アニメらしく熱かった。
ただ、原作だとこの時点で革に助言を与える謎のキャラがいたはずなのだが、アニメだと存在カットされるんだろうか?
あまり監獄編に時間かけられないのもあるだろうし、アニメなりの再構成が始まるならむしろ期待したい。