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へたブロ~下手の考え休むに似たるのはてブロ~

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(新)翠星のガルガンティア #1・2・3・4

翠星のガルガンティア (Gargantia on the Verdurous Planet) Blu-ray BOX 1翠星のガルガンティア (Gargantia on the Verdurous Planet) Blu-ray BOX 2
空とキミのメッセージ
TVアニメ 翠星のガルガンティア オリジナルサウンドトラック
監督:村田和也、シリーズ構成&脚本:虚淵玄、キャラ原案:鳴子ハナハル、制作:Production I.Gによるオリジナルロボットアニメ。
アニメキャラデザは田代雅子、メカデザインはニトロプラス所属の石渡マコトで、こちらは今期もう一つの注目作「革命機ヴァルヴレイヴ」の方にもメカデザの一人として参加中。
物語は遠き宇宙で人類の天敵種との果てなき死闘を繰り広げる兵士であった主人公が、愛機とともに時空転移しいつの間にか環境再生されていた生命力溢れる地球に辿り着くという漂流冒険譚。
第一話は特に前半と後半のギャップをビジュアルとストーリーでこれでもかと際立たせていて、導入として非常に手堅い出来だった。
宇宙も地球も独自の生活様式と世界観が構築されている点では同じなのだが、両方とも過度な説明もなく自然と視聴者に馴染ませる工夫がされていて引っ掛かりなく呑み込める。
視聴者の導き手にもなる主人公と愛機のコンビも、無色透明なキャラでありながら妙に人懐っこさが感じられて好印象。
不思議とユーモラスなAIというナイトライダー系の伝統キャラを杉田智和がやっているだけで何か面白いのがズルい・・・!!
鳴子ハナハルキャラを躍動感のある作画の芝居付けで文字通りエロス溢れる形で表現しているのも見応え充分。
ちなみに田代雅子は「フラクタル」でもキャラデザ&総作監だった・・・。あっちも本来はこの路線であるべきだったんだろうなぁ。
世界観については「ウォーターワールド」から数々のSF・ロボットアニメに至るまで、とっくに手垢のついた題材だろうと思うのだが、今の時代において一定の新鮮さが出ているのも興味深かった。
未来少年コナン」とか「ザブングル」を連想する人も多そうだけど、個人的には「タイドライン・ブルー」や「絢爛舞踏祭ザ・マーズデイブレイク」が目指して成し遂げられなかったことをやってくれそうで期待。
あとはとにかく、虚淵玄が本当に白虚淵のままでいるのかどうかだ・・・!!
すっかり油断してほのぼのしていた頃にヒロインの首が飛ぶのだけは勘弁して下さい。
たとえ人間が死ななくても、一番の萌えキャラである杉田ロボが破壊されるのは絶対ありそうだしなー。


2話。早速、人間が蒸発したーっ!!
い、いやいやいや、あれは悪の海賊だから大丈夫・・・まだ慌てるような話数じゃない。
というわけでチェインバーさんが無双して地球の倫理をあっさり踏み越える話。
一話かけてコミュニケーションとディスコミュニケーションの相克を丁寧に描いていて、クライマックスこそ派手だが基本は極めて静かな作り。
主人公とヒロインの手探りの会話だけ取れば、実に良質なジュブナイルを思わせる。
ヒロイン視点で見れば空から魔法の力を持った王子様が降ってきたようなものだしな・・・。
海に空にと動き回るヒロインを通じて、地球人の自由な精神性を映像で語っていたのも上手かった。
一方で当然ながら、限られた資源と場所を融通する為の面倒な組織論もあって、異文化コミュニケーションがまさに始まったという感触。


3話。エロ女海賊との大海戦で、やっぱりチェインバーさん無双。
今回は夜の海戦における戦術やこの世界の技術レベルなど、アクションのなかで同時に生活感を積み上げていくのが面白かった。
女海賊のキャラも奴隷少女と一緒になって完全にドロンジョ様一味みたいになってる・・・。
あと船団がレドをどう扱うのかといった会話劇の部分で、わりと理性的にさくさく話が進行するのも特徴的だった印象。
普通、もっと余所者への対応を巡ってギスギスした内部分裂とか起こりそうなものだが、感情的に文句言うのは兄貴キャラくらいのものでみんな物分かりいいな。
そこが例えば富野アニメなんかと比べると甘い感じもするのだが、この社会が健全に機能している感覚こそ重要なのかも知れない。
戦争を続ける宇宙との対比としてもそうだし、現実に反映されるテーマとしても色々と繋がってきそう。
たぶん虚淵玄は「サイコパス」と同時期に脚本書いていたはずだし・・・。


4話。ガルガンティア船団に受け入れられ始めたレドの戸惑いと変化。
病気の弟が弟なんてレベルじゃねえ・・・この方は弟さんだ!!
いくら何でも人生を悟り過ぎじゃないのかと思うのだが、まあ身体のこともあって思考が深いんだろうな。
ただ地球の人々が、基本みんな教育レベル高そうなのはちょっと気になるな。
文明が退化しているのに価値観や理解力が維持されているのは、やはり上にレド以外にも宇宙からきた人間がいるってことなんだろうか?
レドがカタコトで言葉を覚えていく過程も相変わらず丁寧で、おかげでラストの感動も強かった。
レド役の石川界人はまだ19歳らしいんだけど、演技に新人離れした安定感があって頼もしい。