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(新)ゆゆ式 #1・2・3・4・5

ゆゆ式 1 (初回限定版) [Blu-ray]ゆゆ式 2 (ファンイベント先行抽選券封入Blu-ray初回限定版)TVアニメ「ゆゆ式」オープニングテーマ「せーのっ! 」 (限定盤)
TVアニメ「ゆゆ式」キャラクターソングアルバム いちげんめ! 限定盤(OP・ED・CM集を収録したDVD付き)
TVアニメ「ゆゆ式」オリジナルサウンドトラック 「Feeling good (nice) wind」(ジャケットイラスト:まじろ)
きらら四コマ作品のアニメ化。
監督:かおり、シリーズ構成:高橋ナツコ、キャラデザ:田畑壽之、メインアニメーター:まじろ&小嶋慶祐、制作:キネマシトラス
かおりはアニメーター小森香織が最近使っている別名義でこれが初監督となる模様。まじろの方も女性らしいけど詳細不明。
本編は仲良し女子高生三人が情報処理部なるググってダベるだけの部活でゆるゆる百合百合するTHE・ゆるふわ系アニメ。
っていうか津田美波が「ゆい」で大久保瑠美がそれになついてるバカキャラな時点でゆる百合以外の何物でもない・・・!!
ただ、そこに種田梨沙の天然お嬢様キャラが加わることでボケツッコミの構図ではなくボケ倒し投げっぱなしの構図になっているので、あっちとは結構雰囲気が違う。
コントではなくトークバラエティみたいな。どう違うのかまだ細かくわからないが。
作画の安定感は素晴らしい。四コマ絵のキャラがそのままのイメージで、それでいてアニメ的に良く動く。
四コマ原作アニメはずっとビジュアルを豪華にする方向に進化していたが、最近またシンプルさに原点回帰している印象。キルミーとかショートアニメ系とか。


2話。情報処理部でダベったり夏の教室でグダったりする話。
暑さでおかしくなった大久保瑠美の人が早速、ゆい先輩を襲う変態に近くなってきた・・・!?
しかし基本的には部室でネットやってるだけの展開でありながら、要所で他のキャラ入れたり教室に戻したり校内の様子を定点観測したり、意外と気を遣った構成になっているのが面白い。
お母さん先生はまだお母さんなんて年齢じゃないのに、何か甘えたくなる感覚が実に良く出ていて可愛い。
委員長の人はあれか、夏目とか罰金バッキンガムのポジションか。こういう作品にはメインヒロインに百合片想いする別グループのキャラってもう定番なんだなー。
あと、今度は苗字だけど今度も茅野愛衣がアイちゃんと呼ばれていて笑った。また大勝利してしまうのか!?


3話。夏だ!! 水着だ!! お泊まり会だ!!
水着シーンは思ったほど多くなかったが、学校を離れてのプライベートな三人の掛け合いはより親密度が上がっていて非常に楽しかった。
いやこれ、三話目にして情報処理部って設定もういらなくないか?
特に相手のボケに対してどう反応するかを巡る「空気読み」の流れは、百合アニメというより「男子高校生の日常」みたいになってたなぁ。
そうかコントじゃないっていうのは、つまりライブ感があるってことなんだな。そこに存在するキャラが普通にダラダラしている感覚を大事にするという。


4話。アイちゃん寝顔盗撮大勝利ー!!
というわけで委員長がメイン三人組と正式に友達関係に。委員長の方も三人組で、OPからすると両グループが接近する展開も今後ありそう。
このグループ単位での教室内での距離感の機微って、今期だと「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。」でも出てくる要素だが、やはり現代的な人間関係を捉えている気がする。
お母さん先生が順調にお母さん化していく様子など、夏を挟んで状況が変化していく部分もちゃんと考えられていて感心。
それにしても今回はAパート最後の鳩が止まったサイレントネタが唐突かつ秀逸過ぎて、まだBパートが丸々残っているのが信じられないくらいだった。
BパートはBパートで、睡眠不足でぶっ壊れた唯のテンションが完全にいけないクスリをキメたレベルになってて凄かった。


5話。人生とは何なのか、生きるとか、死ぬとは一体どういうことなのか・・・。
ええと、いきなり女子高生の会話から人生の深淵に迫る哲学が発生する話。
今まで以上にひたすら三人で喋っている内容だったのだが、その会話の流れが思わぬ形で結実していくカタルシスが尋常じゃないぞ・・・!?
話題の尻尾を次々に拾って繋げながら止めどなく話を続ける感覚って、それこそ女子の長話ではリアルなものなのかな。
最終的に生と死を巡る理論から三人の絆の話になって、三国志の桃園の誓いみたいなオチに辿り着いてしまったのには本気で驚愕したよ。
「三人一緒なら不死身だね」という結論には、何か非常に女子高生らしい無敵感があって良かった。
あと、唯と縁の友情の原点を語るロリ回想で他の友達がシルエット表現されていたんだけど、唯と一緒にお弁当食べていた友達の存在が妙に気になる。
あれって今回の話のテーマからすると実は重要な演出なのではないかと。
二人+ゆずこは真の親友となって強固な関係性を構築しているが、そこに至るまでには数多くの「忘れられた友人」の存在がある。
モブキャラをシルエットや記号で処理するのは「ひだまりスケッチ」をはじめお約束になっている手法だけど、今回はその裏にある過酷な現実がちらっと見え隠れしていて、そこまで意識してやっていたなら凄いと思う。