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はたらく魔王さま! #5・6・7・8

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TVアニメ はたらく魔王さま! オリジナルサウンドトラック
5話。勇者を裏切ったオッサン&ルシフェルとの決戦回。
リアルな背景作画を活かした特撮的なアクション構築と、熱いバトル展開がきれいに決まったハイクオリティな内容。
今までも芝居付けや背景ディティールの細かさには唸らされてきたが、それがアクションメインになっても継続していたのは見事だったなー。
勇者が怪我をするシーンの生々しく痛い表現は特に凄かった・・・。
それと今回からようやくOPが完全版になった・・・と思ったら、ちゃんとルシフェルと新キャラのネタバレが隠されていた!!
結局今回しか間に合わなかったのにそういう配慮をしているのは偉い。まあ、本来は一話から隠していて次回で追加のはずだったんだろーけど。


6話。居候ニートになったルシフェルこと漆原のせいで、深夜の学校で階段昇る話。
あれだけのことをしでかしておいて、普通に飼い慣らされている漆原の扱いがヒドい!! しかし声が下野紘の時点でこの未来は予見出来た・・・。
しかし魔王はともかく勇者は家族殺されてるのにいいのかそれで? 異世界にも動きがあるようだが、魔王軍と勇者サイドの関係性が未だに良くわからないところがある。
学校の怪談ネタは非常にオーソドックスなドタバタアニメをしていて何か懐かしかった。
あと、ちーちゃんの友達が魔王と芦屋の関係にときめいていたが、作中でも公式にそういう妄想を呼ぶ二人なのね。
EDは今回から完全版。隠喩やギミックに溢れていながらポップで切ない映像がなかなか秀逸。


7話。伊藤かな恵の着物っ娘がラブコメ参戦したり、日本のコンビニ店員の優秀さが証明されたりする話。
新キャラ本格登場でラブ寄りの話だったはずが、コンビニ店員がカッコ良過ぎてそれどころじゃなくなった!!
いかにもやる気なさそうなバイトに見えた店員がここぞという場面できっちり仕事をこなす姿は最高に輝いていた。
一方で、何でこんなにコンビニ店員をカッコ良く描く必要があったのかを考えると、それが日本でバイトして暮らす魔王の生き様にそのままリンクするからなんだろうなー。
たとえバイトであっても仕事に誇りを持って生きる、日本の低所得者層の意地みたいなテーマが滲む。
しかしバトルでは一般人に助けられ、ラブコメはちーちゃん無双で入る余地のない勇者ってどうなんだ・・・。
今回のちーちゃんは弁当シーンや最後の混乱ぶりで東山奈央が魅力全開になってて素晴らしかった。


8話。勇者と着物とちーちゃんが修羅場すぎる。
四角関係ラブコメが充実してきたところに、勇者への正体バレで鈴乃のキャラ印象を逆転させてくる仕込みが見事。
今までは完璧キャラ過ぎて伊藤かな恵である意味がわからなかったのだが、正体バレた途端にドジっ娘化するとかあざといな!!
自動改札やコーヒーの飲み方で、異文化ギャップネタを改めて掘り下げていたのも面白い。
魔王達は速攻で日本に馴染んじゃったんで、意外とこういうネタの使いどころがなくなってたんだな・・・。
それと、ちーちゃん筆頭に顔芸作画が加速しているのもコメディの勢いが増しているようで興味深い。
何となくだが、回を重ねるごとに完成度から自由度へと作画演出の重点がシフトしてきている気もする。