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【デレマス3rdライブ感想・その2】シンデレラの舞踏会、一日目LV編

 

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 (前回のあらすじ)

 本会場チケットもないのに幕張まで旅立ちスーパーアイドルぴにゃこら太さんの撮影に成功、サイゲ城の威光を堪能したのちアイマスオフィシャルショップと東急ハンズ渋谷店で一般人の隙を伺いながら等身大ポップの撮影をこなし、いよいよ舞踏会一日目ライブビューイング会場へと向かったのだ――が。

 

 この時点で体力が尽きかけた。

 

 

 朝5時に家を出てライブ開始が午後5時なのだからがっつり半日歩き回っている。

 しかも東京駅!! 幕張メッセ!! イオンモール幕張新都心!! 東急ハンズ渋谷店!! どこもかしこも階段だらけだ!! お城に向かうまでの階段多過ぎ!!

 時間的にもギリギリのスケジュールで動いていたので休息は電車で運良く座れた時くらい。食事もしていない。仕方がないので水分補給を兼ねてコーラをガブ飲みする。エネルギー補給にはコーラが最適なんだ……グラップラー刃牙(初期)を信じろ!!

 で、事前にトイレに二回行って入場。

 

 今回、両日で別々のLV会場に行ったのですが、一日目の会場座席数は400オーバーでかなり大きめ。夏の西武ドームアイマス10thで行ったLV会場が100席以下の小さなところだったのでこの規模のLVがどんな雰囲気になるのか予想がつかなかったのですが、結論から言うと想像を絶するレベルで大盛り上がりだった。

 一年前、自分は代々木体育館でのシンデレラ2ndで初めてライブというものを経験したわけですが、正直あの時の現地二階席よりも今回のLV会場の方が熱かった。

 今回は本会場の規模もLVの数も大きく膨れ上がっているので場所によって熱量の差は相当あるとは思いますが、それでも一年前と比べて全体の「練度」が急上昇していたのは間違いない。この一年間、シンデレラガールズとそのP達がどれほどの試練を乗り越え急激なレベルアップを果たしたのかが端的に感じられた。

 

 ライブ内容について細かなセットリストやそれに沿ったレポートの類は他に正確な記述をしている人が大勢いますし出演者の感想も続々上がってきているのでそっちに任せるとして、この記事では自分が主観的に思ったことを適当に箇条書きしていきます。要するに、いつものやつです。

 

■シンデレラの舞踏会、両日通じてのポイント

 

・「笑顔」がテーマなだけあって笑いを取りに行くことに非常に貪欲。

・一日目、武内Pのリポーターネタから入った瞬間に「今日は存分に笑ってください」という明確なメッセージが伝わってきた。

・ただし当然、バラエティ路線に振り切っているわけではなく可愛いアイドルの世界を再現する努力も惜しみなく払われている。そのバランスの「際」を見るのが面白い。

・そこが一番良く現れているのが衣装。今まで以上に単純に二次元の衣装をそのまま持ってくる「コスプレ」ではなく、あくまで二次元のコンセプトを引き継いで現実に置き換える、マンガ・アニメ作品を実写映画化するのに似た手法が取られている。

・しかも出来の悪いやつではなく、かなり頑張ってるタイプのやつ。それこそ今年はディズニーの「シンデレラ」実写映画版があったりしたので、その路線で見るとわかりやすい。

・また小物を使って衣装の印象を変える演出も多数。マント羽織ったり革グローブはめたりするだけで「ゴシック」「ロック」といったジャンルの横断を大胆に行って何でもアリなアイドルマスター感、シンデレラガールズ感を上手く引き出していた。

・アニメやデレステとの連動に対しては、再現するよりもむしろ「別視点を見せる」「他メディア同士の展開を繋げる」といった仕掛けが多かった。

・セットリストも両日、期待されたものを満たしつつ「新たな一面を見せる」「可能性を広げる」仕掛けにも余念がなかった。

 

■一日目LVでの注目ポイント

 

・「あんずのうた」三人バージョンは10thの焼き直し、野球コンビも10thですでに向こうの奈緒とやっているし、シャッフルユニットも10thの延長線上にあったものなので序盤の段階だとわりと「あれ、今回はそれほど新しいことをしないのか?」と若干不安に感じた。

・っていうか、会場モニター使った野球ネタの距離感がLVだとわかりにくい!!

・同様にサイキック手品もモニター演出がLVだと直感的にわからず、この辺りはまだ鑑賞するにも参加するにも手探りだった。

・「S(mile)ING!」三人版も卯月と小日向ちゃんコンビの続きを見せてくれた嬉しさと、紗枝はんは響子ちゃんの代役なのか……とこの時点ではまだ浸れるまでには至らず。

・ただ、代々木から更に進化した「毒茸伝説」の圧倒的なパフォーマンスや待望のTOKIMEKIフライドチキン、それを受けての猫ロック解散芸と経て徐々に今回のコンセプトが浸透してくる。アニメ再現はする、ライブの進化も見せる、笑いも取る、だが全部やったうえで予想は超える、と。

・それが強烈に伝わったのが早苗さんの「can't stop!!」でのお立ち台&ジュリ扇!! 現代に甦るバブル!! シンデレラの舞踏会ほとんど関係ねえ!!

・NGs三人での「ミツボシ」は、アニメでも最初はこれをやるつもりだったんだろうなというのと(「流れ星キセキ」は元々主題歌コンペ曲だったらしいので)、コミック版「ニュージェネレーションズ」を引き継いでいる感覚があってそこも非常に美しかった。

・仲間達がみんな集まってきて大団円……に乗り遅れるウサミンというオチまで完璧。

・メドレーパートはモニターにデレステ映像を流していたのだが、それもLVだと見えにくくて「Romantic Now」がデレステ仕様のメガネ男子から始まって驚いた。

・「花簪」も短縮版だったので二番のリウム色替え準備が肩透かしに。それならカンザシーズもっとちゃんと見ればよかった!!

・冴え渡る飯屋リウム芸はLV会場も一瞬で爆笑の渦に叩き込んでいた。

・しょうこうめ「LEGNE」はキノコの第一声がまさに黙示録を告げるラッパのようで凄かった。青で準備されていた会場が一瞬で赤くなっていくのも見えて壮観。

・休憩中、LV中継が一時途切れるハプニング。全国的に切れたらしいが復帰したら最初に休憩曲で掛かっていた「絶対特権」がまた掛かっていて、実は録画なんじゃないだろうなとちょっと思った。

・そういえば「絶対特権」「パステルピンク」「ゴキパ」が休憩で掛かって「オルゴールの小箱」だけなかったので、それは二日目ライブで歌うんだなと思ってたんだけど……あれ?

・後半戦、美嘉美穂が揃っているんだからこれはあるだろうと期待していた「shabon song」がきて、なら紗枝はんがいるなら――。

・「あいくるしい」きたー!! って、まゆの代わりが杏だーっ!?

・これが個人的に一日目のハイライト。五十嵐裕美のガチ歌唱による「あいくるしい」は本当に素晴らしかった。杏が歌うことで歌詞の持つ意味合いが一変するというのもアイマスらしい「キャラと楽曲のフレキシブル性」を象徴していた。

・そもそも杏というキャラ自体が、原作(モバマス)からアニメを経てデレステに至る流れのなかで自分らしくまったく変わらない部分と大きく変わっていった部分を併せ持つ存在で、それがまた「シンデレラガールズ」の象徴でもあって。

・それがクリスマスガチャ更新の劇場四コマで「なんていうか…このままでいーし」と、私の願いなんて単純なものだよいつも通りに感あることを言うわけだよ!! 一周して戻ってきた!!

・そしてシンデレラの象徴といえばもう一人、渋谷凛。

・強い!! 絶対に強い!! 蒼のボルテッカな「Naver say never」!!

・あの完全にリミッターを振り切った「ずっと強く、そう強く」全開なネバネバは、ある意味において歌じゃなくなっていた。楽曲としての体裁をほとんど気にしていない、とにかく魂の叫びを上げることに一点集中した絶唱。あれは音響耐えられないって……。

・「M@GIC☆」はCD発売数日後であり、この段階ではまだコール揃わないよなぁ……と思ってました。翌日までは。

・最後を締める武内Pの「このまま終わらせたくありません」の情感こもったセリフが頼もしい。

・けど最終的に舞踏会一日目はちひろさんの誕生会でした。一日目、ちひろさん出てこないなーと寂しく思ってたのに本人不在で全部持っていきやがんの!!

 

 全体に一日目はパッション勢が多かったこともあり、よりバラエティ色豊かに明るく楽しく進んでいった印象。アニメ楽曲も1stシーズン中心だったこともあり、シンデレラガールズの「これまで」を総括する内容になっていた。

 一つ気になったのがそのなかに初参加の杜野まこと和氣あず未がいたことで、杜野まこはラジオやイベントですっかり「いつものメンバー」になっていたものの和氣あず未はそうではなかった。だから直前にデレラジ&デレパに連続出演してもらって、むしろ新鮮さを消そうとしていたのかも知れないなと。

 原田ひとみの欠席は非常に残念だったものの休憩影ナレでのフォローがあって安心。そして代役に松田颯水が入ったことで、まさか二日目がああなるとは……!!

 

 というわけでまた終わらなかったので続く。