へたブロ~下手の考え休むに似たるのはてブロ~

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ぱにぽにだっしゅ! #26(終)

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アバンは黒板一杯に、スタッフからのお別れメッセージ。
原画マンが主に描いたとおぼしきチビキャラ達が可愛く、
また2chネタの多さにスタッフが本当に
細かくチェックしてたんだなというのを感じた。
字が小さかったんで名前が確認出来たのが
撮影監督以下数名だけだったのが残念。


本編は最期の水着祭り。
最期に水着、というあまりにもわかりやすいノリに好感。
そして、最後の力を振り絞ってエロカットを描きまくる
スタッフの姿を想像してまた好感。実際エロかったし。
全キャラのステータス表示も嬉しかった。
序盤のと比べると明らかにキャラ絵に注がれた
愛情度が違うよなぁ・・・。
そしてEDは、各OP映像を再編集した「黄色いバカンス」と、
原作者の原画にキャストが寄せ書きするというラストカット。
本当に、作品にかかわった全ての人の愛とこだわりが
伝わってくるようで不思議な感動があった。
「ゴメンさよならだ」はズルいなー。
あれだけで一気に最終回らしい雰囲気を作ってしまった。


で、結局この作品、何だったんだろうと考えると、
「高度な技術に裏打ちされたオタクネタ再構成」だったのかなと。
原作は萌え四コマ、黒板ネタは久米田康治などの背景遊び、
パロディはうる星系八十年代アニメ、
他にもゲームネタ芸能ネタ演劇ネタありとあらゆる
「オタク的なもの」を職人の技術で冷静に(とはいえ、それは
あくまで監督・構成レベルで現場はマジ燃え萌えだったと思うが)
調理して提出してみせた。ある意味、昨今の萌えブームに対する
アンチテーゼ・メタ批評的な側面を持った作品でもあったように思う。
しかしこれ、一体誰がこんな作品へと導いていったんだろう?
月詠で吹っ切れた新房監督の力は大きかっただろうけど、
それだけとも思えないし、そもそもエンドカードイラストに
代表される企画の数々はプロデューサーレベルでも
そう簡単に実現出来るものではないだろうし・・・謎だ。
第二期には期待したいけど、このテンションを
維持するのは難しいだろうし(実際1クール過ぎて
最高潮に達したあとは、すぐに失速しつつあった)、
このまま終わるのも伝説残していいような気もする。
ともかく、スタッフの皆様、お疲れ様でした。