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(TVK)ノエイン もうひとりの君へ #24(終)

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光の国からぼ〜くらのためにっ、
き〜たぞ〜われらーの、アート〜リマン〜!!
巨神兵化した姿が、無気味なのにスーパーヒーローにしか見えないよ!!
全ての可能性が重ね合わせになっていく時空で、
ハルカの存在を見失ったノエインなど、
ユウではないとノエインの存在を全員が完全否認。
そのせいでノエインの方が幻となってしまい、
全ての時空は多様性を取り戻す。
撃たれた郡山とは別に撃たれなかった郡山が出てきて、
さてどっちを認識するんだといった、
認識こそが存在を確定させるという理論を使った仕掛けが
最後までテーマと上手く結び付いていて見事だった。
量子力学とコミュニケーション論を組み合わせた設定は、
本当に最後まで物語を牽引する強さを持っていた。
エピローグでは、ユウが帰ってくる、
あの運命の事故の直前までしか描かれなかったけど、
あの事故が回避されるシーンまで描いてしまうと
逆にテーマ的には蛇足になるから、あそこで切って正解か。
最終回でも、作画の見せ場は充分。
特にノエインがカラスを取り込むシーンは凄かった。
あそこまでの自由が許されるこの作品の許容度の高さは素晴らしい。
全体としては、常に挑戦的な姿勢を維持しながら、
それでいて普通に面白いジュブナイルになっていたのが印象的だった。
赤根監督は、正直ヒートガイジェイでどこ行っちゃうんだろうと
心配になってたんだけど、完全にエスカフローネの方向性に戻ってきたなー。
この方向性を更にこのスタッフが突き詰めていけば、
もっと凄いものが生み出せるんじゃないかという期待が今から膨らむ。
ともかく今は、スタッフの皆様、お疲れ様でした。