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交響詩篇エウレカセブン #49・50(終)

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一挙二話放送最終回。
一話目は、ホランドVSデューイの決着戦。
敵旗艦に単機で突撃するホランド最後のLFO戦は
これまでのなかで最高峰の出来映えだった。
ホランドとデューイの直接対決は、
結局デューイの真意がはっきりしなくてわかりにくかった。
人類は尊厳を持って滅びなければならないとか、
私は寂しがり屋だとか、それが本心ではないことは
今までのことから何となく伝わるんだけど、
最終的な目的やそもそもの動機がさっぱり・・・。
アゲハの子供達には生きろと言ったようだし、
エウレカアネモネを司令クラスターの変わりにしようと
最初から仕込んでいたということだし、
世界の支配でも滅亡でもなく、新生を望んでいたってことなのかな?
ともかく、身体にアミダドライブを埋め込んでいた
デューイの自殺により引き起こされた世界の終わりを
エウレカが人柱となることでとりあえず一旦停止。最終回へ続く。


二話目。宇宙で人柱になっているエウレカを救う為、
レントンニルヴァーシュを覚醒させる。
ニルヴァーシュも白くなるのか、っていうか白くなったら
バスターマシンみたいになったな・・・。
バスタービームでコーラリアン薙ぎ払ってるし、
操縦システムがパイロットの動きをトレースする仕様になってるし。
レントンエウレカとともに生きることを決意し、
自身がコーラリアンになることも厭わないと告げる。
そして、そんな二人を祝福し、ニルヴァーシュ
クダンの限界を避ける為にスカブに吸収された命とともに
宇宙の彼方へと去っていくのだった・・・。
ニルヴァーシュが女声で喋った時には、
まさかマジで母親の魂が封じられていたのかとびびったが、
さすがにそういうわけではないよね? 声は姉っぽかったけど・・・。
母親の存在がクローズアップされてこなかったのは、
ニルヴァーシュが母親代わりという設定だったからなのか。
で、レントンエウレカは光になって地上に降りるも、
一年後、故郷にまだ二人の姿はなかった。
だがそれでも、祖父と三人の子供達は、二人の帰りを待ち続ける――。
あのラストは、レントンエウレカは地球を見守る
精霊にような存在になったってことなのかなぁと思ったんだけど、
最後の提供絵で普通に帰ってきてた・・・じゃあ何だよあのラスト!?
あと、月の石破ラブラブマークは永遠に残るのだろーか?


一年間通してこの最終回を考えると、
神話的なモチーフとボーイミーツガールという
メインテーマをギリギリで折衷する為に、
予定調和というかお約束というか、
結局そういうものに頼らざるを得なかったのかなーという印象。
当初から、企画の意気込みに対して
どうにも過去作品へのオマージュやパロディ的要素が目に付き、
独自の路線をなかなか開拓出来ず苦しんでいるような面が多かったが、
最後までその壁を突き崩せなかったのかなー。
3クール目以後は結構いいところまで行ってたんだけど・・・。
全体的に、非常に惜しい作品だったように思う。
ポテンシャルの高さ、一つ一つの要素の素晴らしさは
誰の目にも明らかなのに、それが上手く組み合わさらない、
相乗効果で誰も予想出来ないような場所まではじけていかない。
もっと暴走させても良かったと思うんだけど、
ヘタにビッグプロジェクトになってしまったことで、
抑制を効かせ過ぎたんじゃないかという気がしてならない。
ただ、一年間何だかんだと言いながら楽しんだことは事実。
スタッフの皆様、お疲れ様でした。