へたブロ~下手の考え休むに似たるのはてブロ~

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(TVK)(新)コヨーテラグタイムショー #1

Coyote
ドッコイダー」「フタコイオルタナティブ」の
ユーフォーテーブルによる初のオリジナルTVシリーズ。
謎の大物犯罪者、通称「ミスター」を追う女捜査官アンジェリカ、
砂漠の惑星の刑務所にその存在を突き止めるがミスターの仲間が急襲、
更にはミスターを狙うアンドロイド十二姉妹まで参戦して
刑務所は地獄絵図に。だがそんななか、颯爽とミスターは現れ去っていく。
たぶん、作品の主人公はミスターなんだろうけど、
今回は物語の導入を担う役としてアンジェリカと、
それを見つめる警察官の少女がメインポジションに付いている。
誰の視点で観たらいいのか途中までかなり混乱するが、
その混乱自体狙ったものだろう。とにかく混沌とした状況を作り、
そのなかでキャラをパワフルに動かしていくという第一話。
作画は丁寧かつはっちゃけた部分もあり最高レベル。
脚本・演出も、混乱を誘う仕掛け以外は極めて理性的で、
アンジェリカが次々所員に指示を出していくところなどは
セリフによる説得力の増強と緊張感の増大を同時にやっていて見事だった。
しかし・・・。
根本的な問題として、これ誰に向けて作ってるんだという
ターゲットの不鮮明さは強く感じてしまう。
感覚の合う人には無茶苦茶面白いが、それ以外は
切り捨てているような懐の小ささが見え隠れする。
ユーフォーテーブルの作品は常にそういう要素があって、
今回は初のオリジナルということでもっと間口を広げてくるのかと
勝手に期待していた手前、更に自己満足に走っちゃった感じなのは残念。
これから話が見えてくれば、まだ広がっていく可能性はあるかな。
凋落著しいガイナックスの後釜を担い得るカリスマスタジオ候補として、
ユーフォーテーブルには更なる飛躍を望みたい。
・・・つーか、一時は最有力候補だったのに、
あっという間に京アニに抜かれたからなぁ。