(TVK)(新)N・H・Kにようこそ! #1
パズル 踊る赤ちゃん人間
テレビアニメーション「N・H・Kにようこそ!」O.S.T.ダークサイドにようこそ!
・・・NHKで放送出来なかった時点で、
すでに深く敗北しているよーな気がしないでもない。
たとえどんなに表現の規制やら何やらあったとしても、
これは本来NHKで「週刊かきこみTV」とか「しゃべり場」と
セットで放送されてこそネタになる作品だったと思うんだけどなー。
残念無念。ちなみに原作小説版は既読。マンガ版は初期に展開を
立ち読みしていた程度。小説版からの変更点は大体押さえているつもり。
まず、このオシャレなOPは嫌がらせなのだろうか・・・?
GONZO制作だからというのもあるけど、
電車男みたいな印象を受けた。あれはDAICONパロという
テーマがあったけど、こっちは何なんだろう?
本編は、佐藤が日本ひきこもり協会の陰謀に気付き、
岬ちゃんと公園で再会するまで。
Aパートほとんどを使った佐藤の葛藤描写は、
サイケデリックな演出がどうも上滑りしていて
切迫感も笑いも中途半端になってしまっていた。
マンガ版の頃からの変更で仕方ないんだけど、
やっぱり「ナディアみたいな面白いアニメ作りやがって」という
NHKへの具体的かつ世代限定的な生っぽい恨み節は欲しかった。
全体的に、一般向けにマイルドかつ小奇麗になっていたマンガ版を
更に一般向けにアニメ化しているので、小説版の毒はかなり抜けている。
そういうのはもう期待せず、アニメ独自の面白さを待った方がよさそう。
今のところ、作画は良好だが、展開のテンポが遅い。
第一話だからじっくりやっているのかも知れず、
これから崖っぷちに向かってノーブレーキで突っ込んでいくような
破滅的疾走感が出てきてくれればいいんだけど。
「ケロロ軍曹」の山本裕介監督なので、その辺は期待。
あと、シスター一人エッチ妄想における牧野由依の喘ぎ声は見事だった。
大丈夫!! 能登麻美子も水樹奈々も通った道だから!!
つーか、やっぱり牧野由依をキャステングしたのって、
「新・サクラたん」のイメージなんだろーか?
この調子で毎回、牧野由依が新境地を開拓していくなら先が楽しみだ。
EDは、大槻ケンヂの世界が作品テーマとよく合致しているけど、
あまりにも個性が突出し過ぎていて、
コミカルなベールで深刻なテーマを覆い隠そうという
このアニメの作戦を台無しにしかねないんじゃないかと・・・。