（ＴＶＫ）うたわれるもの ＃２６（終）

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TVアニメ「うたわれるもの」音楽集
TVアニメ「うたわれるもの」ドラマCD 〜トゥスクルの内乱〜
PS2版「うたわれるもの-散りゆく者への子守唄」オリジナルサウンドトラック
ハクオロはディーを自らの内に押さえ込み、
仲間達に自分を封印するように告げる。
苦しみながら、ハクオロの最後の命令を実行する仲間達。
そしてハクオロとの、別れの時間がやってくる・・・。
冒頭の怪獣アクションも見応え充分だったが、
それ以上にそれぞれの別れの挨拶の場面、
特にハクオロとエルルゥの最後の会話シーンの出来が素晴らしかった。
エルルゥが初めてハクオロに「好き」と伝えるという場面で、
画面をエルルゥの表情からまったく動かさず、
その細かい表情の変化を描ききっていたのには感心。
あの逃げない真っ正面な演出に応えていた柚木涼香の演技も見事。
最後の最後に、ただ健気なだけじゃない、
女の情念・・・というか芯の強さを感じさせてくれた。
戦記もの、アクションもの、萌え、伝奇、ＳＦと
様々な顔を見せながら進んできた作品だったが、
ラストは美しくも切ないラブストーリーとしてまとまったか・・・。
エルルゥは結局、アイスマンとミコトの直系子孫だったのか、
それともミコトの生まれ変わりそのものだったのか・・・。
挿入歌でテンションを繋げながらエピローグに入り、
エルルゥの笑顔で締め、という終わり方も良かった。
ユズハが出番なく死んでたのだけが可哀想だったけど。

エロゲー原作アニメ数あれど、
この作品が新たな扉を開いたと思うのは、
エロどころか萌えすらも添え物に過ぎないという
極めて骨太な物語とテーマをエロゲーは描き得るのだと、
アニメ化という形でしっかり示してくれたこと。
アニメ化に際して、もっと萌え度を高めるなど、
安全策はいくらでも取れただろうに、
真っ向勝負をすることを選び、見事に勝った。
スタッフの度胸と実力には感謝。
また、声優がどれもハマり役だったことも魅力を高めてくれた。
柚木涼香がこういう正統派でおとなしい感じのヒロインを
ここまで演じられるとは思わなかった。
正統派であるがゆえに、たまの嫉妬が本気で怖いと。
あと、沢城みゆきは本当に芸達者だよなー、
アルルゥのあの声、一体どこから出てるんだ？
スタッフの皆様、お疲れ様でした。