(新)コードギアス反逆のルルーシュ #1
COLORS
制作・毎日放送&サンライズ。プロデューサー、竹田青滋。
OPテーマ、FOLW。EDテーマ、ALI PROJECT。
メインスタッフ、谷口悟朗、大河内一楼、CLAMP、木村貴宏、
安田朗、千羽由利子、中田栄治、吉野弘幸、などなど・・・。
これぞまさしく総力戦。
種もハガレンもエウレカも、プラネテスもガンソードも
スクライドもリヴァイアスも、キングゲイナーもxxxHOLiCも
ローゼンメイデンも舞-HiMEも、全てはこの作品を生み出す為の
布石に過ぎなかったんだと言っても過言ではないくらいの超布陣。
同時に、これでコケたらもう後はないという背水の陣!!
多大な期待を背負っての船出だが、まずは第一話。
超大国ブリタニアに占領され、名前も尊厳も奪い去られた日本。
貴族相手にチェスの代打ちをするほどの戦略的頭脳を持つ少年、
ルルーシュは退屈な日常の途中、テロリストの逃亡劇に巻き込まれる。
運ばれていた謎の少女、軍人となったかつての友との再会、
その二人の死を受け、極限に追い込まれたルルーシュに、
少女は「王の力」ギアスを授ける。
ルルーシュは人の精神を操るその力で、一体何を成そうというのか・・・。
まず、ルルーシュという少年の在り方と、
この世界の情勢を見せることに徹底した第一話という印象。
竹田P節全開の、超大国に占領された日本という設定が
どうなるのか不安だったのだが、見た目に日本の面影が
ほとんど感じられないので、名前だけでまるで別世界の出来事に見える。
せっかく危険なネタ出してきたのに、これはちょっと中途半端な気が。
人助けなどせず、テロに対する危機感のない租界の人々と、
蹂躙されるゲットーの人々という対比は、
物語の上では凄くわかりやすく提示されていたが、
そこにそれほど深い政治的メッセージ性は感じられなかった。
何となく、プロデューサーが言うからとりあえず入れたけど、
そんなところには拘らないぜ、と舌を出してるスタッフの姿が感じられる。
この上と下の微妙な齟齬が良いのか悪いのかは現状ではまだ判断不能。
ストーリーは、間断なく状況が進展して息つく暇なく面白いが、
入り込んで観るような濃い作りにはなっていない。
意外とエンタメ路線な谷口悟朗&大河内一楼という感じ。
キャラはまだ紹介も終わっていないので何とも言えないか。
ヒロインとサブ主人公がいきなり死んだのは驚いたが、
どうせ生き返るの確実なのでそれほど緊迫感はなかった。
一番気になるのは「教えてあげませェェん」とか言い出しそうな白鳥哲と
不滅なるものと融合してビーム撃ちそうな飛田展男だ。
美形ぞろいな味方、変態揃いな敵という構図なのかな。
皇帝なんて寄りにも寄って若本規夫だもんなー。
一歩間違うとギャグにしかならないと思うんだけど、大丈夫なのか?
作画はさすがに良好、男キャラにはCLAMPテイストが、
女キャラにはキムタカテイストが多めというのもいい案配だと思う。
メカアクションは、ロボの大きさもあって
谷口悟朗が副監督を務めていた「ガサラキ」の影響が強そう。
アンカーワイヤー最強なところとか。
ともかく、まだ話が動き出すところまで行っていないので、
もう二、三話観てみないとどうこう言えない。
これだけのスタッフを揃えている以上、何としても成功して欲しいが・・・。