機動戦士ガンダム

ＢＯＸ１は１２月２２日発売。
ＢＯＸ２は０７年１月２６日発売。

バンダイビジュアルはそのメディアの末期にガンダムを・・・。
というわけでファーストガンダムＤＶＤ−ＢＯＸ。
今更何を語ることもないと思うし、
また語ったとしたら止まらなくなるので簡単に初見時の記憶を。
実は、幼い頃に断片的な再放送や映画版を観ていた記憶は
おぼろげにあったのだが、ちゃんと視聴したのは、
ＴＶＫ深夜の再放送だったのである。
その時期というのが、丁度ＷからＸの本放送時。
つまり、筆者はＷ＆Ｘとファーストを同時並行で観ていた。
そして、それはつまりエヴァブーム真っ只中でもあった。
最新のガンダムと、最新のロボットアニメであるエヴァ、
それと比較する形でファーストに触れていたわけだが、
これがもう、結論から言うと最新ガンダムやエヴァに匹敵するか、
もしくはそれ以上に面白く感じハマって観ていた。
ドラマが良かったとか、古典として楽しんだということではない。
本気で、最新のアニメとまったく同じ土壌でそれ以上に面白かった。
Ｗやエヴァや、ナデシコやガオガイガーを観て燃えるのと
まったく同じテンションでシャアの速さに感動し、
リュウの死を哀しみ、敵補給基地を叩く際の画面演出の斬新さに震え、
「シャア！！シャア！！」の歌に興奮し、シャリア・ブル戦に痺れた。
演出がとにかくカッコ良かったんだよなー、全然古くなかった。
作画も、確かにぱっと見は古いのだが、
観ているうちにそこに込められた技術力の高さや
センスの良さが感じられてきて、むしろ魅力的になる。
ファーストのあとすぐさまＺの再放送も始まったのだが、
確かにＺの絵は凄く綺麗なんだけど、
ファーストほどの魅力は感じられず、むしろ観続けることで
古さが見えてくるような印象だった。
それが逆にファーストの普遍性を認識させてくれたというか。
ファーストガンダムというとドラマ性やテーマ性で
語られることが多いので、未見の人は誤解しているかも知れないけど、
とにかく作画演出の良好さでエンタメとして素晴らしく面白いので、
食わず嫌いしないでちょっと手を出してみるのもいいんじゃないかと。
たとえＢＯＸ買えなくても観る方法はいくらでもある作品だし。