映画名探偵コナン探偵たちの鎮魂歌
名探偵コナンDVD PART15 vol.5
名探偵コナン 追憶の幻想
コナン映画十周年記念として作られた作品。
コナンや蘭達に爆弾が取りつけられ事件を解かなければ
全員が爆死するというシチュエーション、
平次やキッドなどオールスターが登場する展開など、
ウリとなる要素は揃っていたものの、実際観てみると
その要素を全て消化するのに精一杯で肝心のトリックや
ストーリーがおざなりになってしまった印象を受けた。
常に爆死の危険があるという緊張感ある設定が、
いきなり契約破って警察に連行されたのに大丈夫という時点で
台無しになっちゃってるんだよなー。
一応、無関係な街の人形を破壊することで
危機感を煽ろうとはしてるんだけど、動けないはずの犯人が
どうやってあそこに爆弾仕掛けたんだとか、フォローが更なる
突っ込み所を誘発するような締まりの悪いことになっている。
ラストでコナンが「この事件には名刑事も名探偵もいらなかった」と
言っちゃってるように、事件自体は大したことないわけで、
だったらもっとキャラの感情を盛り上げるようなドラマが欲しかった。
キッドの扱いも今回は絡み方が無理矢理なうえ、
バレバレな変装して出てくるもので違和感あったなぁ。
良かったのは灰原の萌え度が最高値を記録していたことと、
デレデレな佐藤さんや英理が観られたところだ。
キャラ萌え映画としてはかなり優秀だったと思う。