真救世主伝説北斗の拳ラオウ伝殉愛の章

新北斗プロジェクト五部作の最初を飾った劇場版。
ラオウ伝となっているが、内容的には原作のサウザー編メインで、
主人公はどう観てもケンシロウ。ラオウはオリジナルの恋愛要素や
宇梶剛士の声がいまいちなこともあって、
何か小物臭いというかツンデレっぽいというか、
あんまりカッコ良く見えない・・・。
一方、原作リメイク部分の出来はかなりのもので、
「汚物は消毒だー」や毒入りパンで子供死亡、
餓えた子供の前でご馳走を捨てたりといった外道な要素も完全再現。
「愛をとりもどせ」に合わせてケンシロウが復活するシーンや、
サウザーとの最終決戦などは作画的にも充実していて見応えがある。
宇梶ラオウと比較するせいなのかも知れないけど、
阿部寛のケンシロウはかなり健闘していたなー。
新規ファンを獲得するにはどうかと思う点も多いが、
旧ファンが新生北斗の拳を楽しむのは良い内容だったと思う。
しかし一つだけ納得いかないことが。
何でリュウケンの養子が三人で正式に「北斗三兄弟」になってんだ！？
オレの名をいってみろー！！