のだめカンタービレ ＃２３（終）

のだめカンタービレ VOL.5 (初回限定生産) [DVD]
のだめに逢う為、はるばる九州まで出向いていく千秋、
しかしその頃のだめは自力復活を果たしていた・・・。
というわけで、二人の関係性を確かめ合うような最終回。
原作の途中ではあるが、テーマ的にもストーリー的にも
結構きれいにまとまっていて、ここで終わるのに違和感はない。
クライマックスとなった土手での千秋とのだめの抱擁も、
舞台設定や携帯電話というアイテムの使い方が秀逸で
非常にロマンティックな出来になっていた。
物語に関しては千秋とのだめを恋愛関係のような
師弟関係のようなライバル関係のような
一筋縄ではいかない複雑怪奇な関係に置いて、
ダブル主人公として話を二軸で進めていくという構成が
見た目の正統派な感じに反して相当にトリッキーで興味深かった。
それを難しく感じさせない軽快な語り口あっての構成なんだろうなぁ。
アニメはそれを丁寧に映像化していたわけだけど、
アニメ作品としてはハズさないように気を使い過ぎて
ちょっと画面から伝わるパワーが弱まっていた印象を受けた。
途中から多くなったＣＧでの演奏シーンも、
必要に迫られて導入したって感じがしてしまい、
最後まで基本の画面と噛み合いきれていなかったように思う。
これもデスノートと同じく実写の大成功作のあとを受けての
アニメ化ということで、なかなか難しい点も多かったのかな。