へたブロ~下手の考え休むに似たるのはてブロ~

なれのはて 過去感想は作品タイトルで検索してください

スポンサードリンク

(TVK)sola #13(終)

sola colorII(初回限定版) [DVD] sola colorIII(初回限定版) [DVD]
sola color IV(初回限定版) [DVD] sola color V(初回限定版) [DVD]
sola イメージソングアルバム sola オリジナルドラマCD
依人は茉莉をかばい蒼乃の手によってあるべき姿へと還る。
そして茉莉は自分の命を蒼乃に与え、蒼乃を人へと戻した・・・。
結局、依人と茉莉が消え、二人の命と想いを受け継いだ
蒼乃・真名・こよりの三人が新たな絆を紡いでいくというラストに。
ハッピーエンドとは言いがたいものの、
依人の想いを真名が、消えた過去の記憶をこよりが、
そして茉莉の存在を蒼乃がそれぞれに背負って
未来へと向かっていくエピローグには爽やかな感動があった。
丁寧で情感豊かなこの作品らしい演出も美しかった。
最後の空き缶は、まさか依人と茉莉が生きてましたという
安易な暗示でもないだろうから、あくまで想像の余地を残す
優しい仕掛けといったところか。
全体としては、泣きエロゲー的な物語を
そういうスタッフがアニメオリジナルとして作るという
作品コンセプトが凄く面白かったものの、
世界観の背景設定や各キャラの細かな心情など、
やはり時間の制約があるアニメではフォローしきれない部分もあり、
物語的には素直にゲーム化した方がまとまりは良かったように思う。
しかし、バトルシーンの迫力や叙情的な空気感、
そして何より空のビジュアルイメージなど、
アニメでなければ成立しない魅力もまた多くあり、
必然的にアニメの特性、ゲームの特性とは何なのかという
お互いのジャンルとしての力を再認識させるような効果を上げていた。
テキストゲームのアニメ化が始まってからすでに十年近く、
この作品はそういう歴史を捉え直す
良い機会を与えてくれたのではないかと。
スタッフの皆様、お疲れ様でした。