劇場版ああっ女神さまっ



2000年に公開された劇場版。
TVシリーズ前なので、OVA版の発展形という作りになっている。
すでにベルダンディーがやってきて三年目の設定で、
各キャラ特に説明もなくそれぞれのポジションに落ち着いているので
原作やTVシリーズを齧っていても三年間に何があったのかを
逐一把握していないと基本でつまづく。
ギャグ一切なしで有能な司令官になってるペイオースに違和感が・・・。
ストーリー内容は、世界の革命を企み月へ封印された
ベルダンディーのかつての恩師が復活、ベルダンディーから
螢一の記憶を消し二人の関係を揺さぶることで目的を果たそうとする話。
螢一とベルダンディーの関係を一度リセットして
問い直すというのがメインテーマなのだが、
かといって二人が過度に誤解やすれ違いをすることはなく
比較的あっさり元鞘に戻っていくので、基本的にはいつも通りの
二人のラブラブぶりを楽しむ「女神さまっ」という印象。
恩師が何故あそこまで革命にこだわるのかといった背景、
裁きの門という重要設定の唐突さ、ゲストヒロインと螢一の関係など、
110分という尺があったわりには脚本は様々な要素を
投げっぱなし気味にしていて詰めの甘さが感じられた。
しかし、恋とバトルと若干SFというこの作品らしさは
充分に発揮されていたので、ファンムービーとしては悪くない出来。
作画が堅調に良く動いていたのも好印象。
派手なアクションよりも細かい芝居が目に付くのがこの作品らしい。
ストーリー的にもスケール的にも、「女神さまっ」が行きつく
究極点といった作りにはなっているので、
このあとTVシリーズが改めて第一話から仕切り直したのは
何となくわかるような気がする。
一度ここまで行ってまた始めから演じ直した声優陣は
大変だったのか逆にそれはそれで面白かったのか・・・。
あと、ゲストヒロインの川澄綾子が売り出し中の新人らしい
演技をしていて何だかとても懐かしかったなー。