DARKER THAN BLACK黒の契約者 #20
黄メイン編、後編。
老いを対価とする教祖と黒の会話から、
契約者が良識や感情をなくすのは資本主義社会に適応した
ニュータイプだからじゃないのか的なテーマが浮上してきたのは
なかなかエキサイティングだった。そういう発想で
この作品を観たことは今までなかったなー。
なるほど、能力バトルものというのはトラウマや社会問題と
良く結び付くけど、この作品もそういう部分はあるわけね。
ここ最近繰り返され、そして今回もまた語られた、
契約者やドールが心を取り戻すという展開にも
世界観や社会的テーマとリンクしていく要素があるのかな。
SF的に世界観とテーマをきれいに繋げて
ラストに開示してくれたら結構凄いことになりそうなんだけど、
そこまで期待しちゃっていいのだろうか・・・?
黄と元恋人の話は、徹底して浪花節で進行。
黒までもそれに乗っかって物凄い良い奴になっていくのが面白かったが、
黒がそういう行動を取るキャラに変化しているという土台は
今までのエピソードで語られているので違和感はなかった。
チンピラ逃がす話がここで黄に逃げろと言う伏線として
機能したりするのは良く出来てたなぁ。
ただ、オチにはもうちょっと捻りや余韻は欲しかったかな。
あのベタさが今回の話には向いていたのかも知れないけど。