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(TVK)らき☆すた #24(終)

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文化祭で「もってけ!セーラーふく」ダンス完全バージョンを披露する為、
みんなで青春の大特訓をするという最終回。
文化祭開幕をラストに持ってきてユートピア的世界観が
終わりに向かっていくその寸前で物語を切る形を取ったのは、
ハッピーなままではあるがそれが将来的に永遠ではないと
ちゃんと示しているわけで、意外と真っ当な終わり方だったと思う。
その代わり、最初四人だけの狭い関係性だけで成り立っていた世界が、
家族が加わり親戚が加わり教師が加わり
同級生が加わり下級生が加わり・・・と
関係の輪を広げていったことをオールキャラ総出演という
サービス描写の形を取って見せていたのもスマートで上手かった。
特訓を通してあまり面識のなかったキャラ同士も
仲良くなったんだろうな、と感じさせてくれた。
しかし、たった数日であのダンスを習得するのは凄過ぎる・・・!!
作画的にもOPを更にパワーアップさせていて見応え充分、
最終回に相応しい華やかさだった。
まあ、EDで何もかもブチ壊しになった気もしますが・・・。
まさか最期も実写で締めるとは。樹海からもブーメランになって
返ってくるという再会への希望を込めた演出・・・じゃないよな、絶対。
らっきーちゃんねるが本編に絡んできたのは何だかんだで感慨深かった。
白石のセリフが聞き取りにくかったんだけど、
「妖怪回でも出てりゃいいんだ」「シャー!!」は猫娘ネタ!?


他に上手い表現が思いつかないので矛盾しているのを承知で言うと、
この作品って「オタク向けファミリーアニメ」だったのではないかと思う。
つまりオタク全体を一つの家族、ネットやアキバ、アニメイトなどの空間を
「お茶の間」と想定してそこでの気分を盛り上げるような作りを徹底させる。
パロディやオタネタも家族で喋れるように、
「子供」がわからなくても「お兄さん」や「お父さん」が
教えてあげることで会話が弾むよう基本的には計算のうえで入れている。
実際、予告の構成やOPの風景美術など、
スタッフはかなり「サザエさん」を意識していた気もするし、
作品文脈的には「ちびまる子ちゃん」「あたしンち」なんかの系譜
連なる存在なのではないか?
勿論、オタク向けである以上、内輪は内輪なのだが、
それでもこの題材で狙い得る最大限のマスを志向していたのは間違いない。
露骨な商品展開や視聴者側の遊びを逆に取り込んでいく貪欲な姿勢などが
媚びや馴れ馴れしさとして取られたり、
2クールの間に監督交代や多少の路線変更もあったりで
完全成功とは言い難いが、大部分において目標は達成していた。
萌え四コマ原作アニメには元々ファミリーアニメ的演出に
向かっていく要素があったが、それを的確に抽出して
丁寧に仕上げてみせたスタッフの手腕はさすがの一言。
たぶん、京アニが手掛けてきたエロゲー原作アニメの方にも
そういうファミリーアニメ的な面があって
相互に影響しているところはあるのだろうなぁ。
CLANNADがどうなるのかそういう視点でも楽しみ。
ともかく今は、スタッフの皆様、お疲れ様でした。