機動戦士ガンダム00 #2
「エクシア、紛争を確認。根絶する」
無茶言うな。
というわけで、そのソレスタルビーイングの無茶な理屈が
具体的にどのようなものなのかを見せる為の第二話。
同時に前回に続いて各ガンダムの機能紹介(プラモ宣伝)をしつつ、
前回は物足りなかったキャラ掘り下げも行うなかなか贅沢な作り。
「すっごいボランティアなんじゃない?」「好意を抱くよ」
「それは若さよ」「オレがガンダムだ」「これで稀代の殺人者・・・」
「君の存在に心奪われた男だ!!」・・・などなど、
いわゆる富野ゼリフに類するガンダムらしい引っ掛かりを持った
セリフをこれでもかと投入してキャラの肉付けをしていく手際は、
さすが黒田洋介という上手さだった。
エヴァっぽかったりクワトロっぽかったりやおいっぽかったり、
全方位に隙なく攻撃を仕掛けているのは見事だ・・・。
みんな思うだろうけど、グラハムはそのうち
「ガンダムマイスターじゃなくてもオレはお前が好きだよ!!」とか言いそう。
アレルヤが意外とヘタレな感じで、おとなしそうに見えたティエリアが
逆にイケイケなのも視聴者の予断を利用した計算尽くの演出なのかなぁ。
ソレスタルビーイングは世界全ての敵となることで
世界をまとめようとしているようだが、さすがにそれは欺瞞で
組織の上の方ではまた別のこと考えてるんだろうなー。
各勢力がガンダムの出現によって
政治的に翻弄されていく様子は興味深いが、
ユニオンがアメリカそのまんま、人革連もAEUも
イメージが現代を引きずり過ぎで、これなら三百年後でなく
百年後くらいの方がリアリティあったんじゃないかと思ってしまう。
モビルスーツ演出は今回も堅調。
ガンダムをカッコ良く見せるこれでもかという見栄切り演出も良かったが、
人革連側の鈍重な動きに萌えた。足にローラーでも付けてやれよ。