劇場版xxxHOLiC〜真夏ノ夜ノ夢〜
ツバサ・クロニクルと同時公開された劇場版。
のちのTVシリーズに繋がるある意味パイロットフィルム的な存在でもある。
改めて観ると、劇場版でいきなりあのキャラデザってのは度胸ある・・・。
この題材でありながら相当な作画アニメになっているのも面白いところで、
冒頭の四月一日の動きに始まって作画の見どころは多彩。
細かいことはリンク先参照。
そういえば水島努の新境地という側面も当時はあったんだった。
幻夢的な舞台設定を活かした美術の数々も、
一つ一つが恐ろしくも魅力的で、ホラーとしての怖さもあるものの、
それ以上にテーマパーク的な楽しさが感じられる。
四月一日がトイレ探して彷徨う一連の流れは探検ものみたいなワクワク感が。
シナリオ自体のヒキはあまり強くないので三十分で収まる話を
遊びのアイディアを大量投入してどうにか一時間に引き延ばした印象はあるのだが、
そのおかげもあって非常に自由度が高い良い意味でユルい作品になっている。
IGの硬さと水島努の柔軟さが絶妙に噛み合った結果ということか。
これがTVシリーズ、そして第二期へと繋がっていくわけだから、
当時このスタッフを揃えたのは実に慧眼だったんだなぁ・・・。