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(TVK)H2O-FOOTPRINTS IN THE SAND- #12(終)

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幼児退行を起こした琢磨の目の前ではやみが電車に轢かれたと思ったけど、
精霊会議のおかげで生き返って何ともなかったぜ!!
・・・せ、精霊会議凄えー!! っていうか今までの話って何だったのさ!!
琢磨幼児退行、母親役となったはやみと一緒に東京で二人暮らしをするという
最終回展開だけでも充分過ぎるほど衝撃的だったのに、
はやみ死亡だのはやみ復活だのさすがにネタ詰め込み過ぎだ・・・。
しかも結局、琢磨自身は幼児退行しただけで何もしてないし。
一応、今までの琢磨の行動によって救われたはやみが今度は琢磨を救い、
その愛情の連鎖が精霊を動かして奇蹟が起きたという
わりと定番な部類に入るオチではあったんだろうけど、
描き方に説得力がないのが致命的だったなぁ・・・。
これまでの流れを考えればそもそもはやみ殺す必要がないし、
それでも殺すんだったら生き返らせるのは反則だ。
せめて植物状態になったあと目覚めるとかなら納得いったのに・・・。
あと、もし生き返ったのではなく精霊になったと解釈するなら、
音羽と同じように琢磨にしかはやみの姿は見えない可能性もあるわけで、
だとすると琢磨は永遠に脳内恋人と過ごすというオチにも取れてしまうぞ。
ラストに至るまでの作りが見事だっただけに余計に引っ掛かる終わり方だった。
とはいえ、初期の期待値からすればよくぞここまで
化けたものだと感心させられる完成度にはなってくれた。
美少女ゲーム的な理想郷と因習が同居する「田舎」という世界観の表現、
暴力やイジメ、村八分や障害といった難しい要素を軽く見せるような演出など、
賛否両論起きそうな作品作りを敢えて行いながら
力強いストーリー展開でそれを捻じ伏せていく様子はなかなか痛快で、
U局美少女ゲーム原作深夜アニメの新たな可能性も感じさせてくれた。
本当に、色々出来るジャンルだよなー、アニメも美少女ゲームも・・・。
スタッフの皆様、お疲れ様でした。