劇場版ポケットモンスターダイヤモンド＆パール ディアルガVSパルキアVSダークライ

劇場版第十作。
歪んだ空間に閉じ込められた街を舞台にして、
ディアルガ・パルキア・ダークライの三大ポケモンが大激突するという、
ゴジラ・モスラ・キングギドラ三大怪獣超決戦みたいなノリの話。
見た目と行動のせいで街の人々に誤解されていたダークライが、
実は孤独に街を守って戦っていたというのがドラマ上のポイントで、
そこはダークヒーローもののような雰囲気もある。
実際、周囲のことを考えずただ大暴れを繰り返すディアルガとパルキアに
単身立ち向かいボロボロになりながら戦うダークライは非常にカッコ良い。
一方でピカチュウをはじめとした仲間ポケモン達も
ちょこちょこと良く動きながら結構活躍していて、
ポケモンという存在のもつ怪獣性、ヒーロー性、愛玩動物性など、
様々な側面をそれぞれに上手く引き出す内容になっていたという印象。
話としてはかなりシンプルだったものの、それゆえにわかりやすく
盛り上げどころも明快、期待を裏切らない出来で完成度は高かった。
山寺宏一演じる男爵がコメディリリーフとして良い味出してたなぁ。
ロケット団の扱いが相変わらず新作のたびにぞんざいになるのは気になるが・・・。