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コードギアス 反逆のルルーシュR2 #21

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コードギアス 反逆のルルーシュR2 Sound Episode4


「お前達親は、俺とナナリーを捨てたんだよッ!!」


ルルーシュ、真実を明らかにし自分達なりの愛を示してきた両親を、
完全拒絶し神たる集合無意識とともに世界から追放する。
皇帝の目的である人の意識を繋いで嘘のつきようのない世界を作るという思想は
明確に人類補完計画ガサラキ最終回のようなそのフォロワーなわけだけど、
恐らくは当然それを踏まえたうえで、敢えてそんなものはくだらないと
ルルーシュに全否定させ未来に進んでいく決断を下すという展開は
スタッフのある種の決意宣言も含んでいたんだろうなぁ・・・。
当初からの大テーマであった父殺しに留まらず、
そもそも全ての発端であった母への慕情も一緒に殺す両親殺しになったのは
ルルーシュの断念と成長を描く以上は必然のものだったのかな・・・。
正直、父親だけならあんな親父いねーよということで絵空事だったのだが、
マリアンヌのあの奔放で無邪気で押しつけの善意を子供に与えて
自己満足に浸ってしまう母親像は結構現代的なリアルさがあって、
それゆえにルルーシュの決別の言葉には生々しい痛みが感じられた。
ただ、その根拠となっているのがナナリーへの想いなのは
ルルーシュの物語としては感動的であったものの、
色々と解釈の形がありそうな気はする。
ルルーシュとこの作品にとってナナリーは象徴なのか隠喩なのか生身なのか・・・。
というかこれでナナリーの役割終わっちゃったんで、
フレイヤで死にっぱなしでも問題なくなってしまったのだろうか?
そして親を殺し神すら殺したルルーシュは全てに決着をつける為、
スザクの前に立ちそして・・・一ヶ月後には皇帝になってました。
って、何ですとーーーーっ!!?
今までの超展開の数々に関しては単に説明をすっ飛ばしているだけで
驚きはすれどそれ以上ではなかったのだが、今回のこの超展開は意味合いが違う。
親殺し神殺しを大テーマに据えて進んでいたはずの物語が、
それが終わった途端に次のフェイズへ間断なく移行していくことへの興奮。
ここまでやって、まだやるのか!! 次の地平を切り拓く気なのか!!
そしてこれまでの反復展開やまるで生き急ぐように圧縮されていた
ここ最近の流れの全てがこの為にあったのかと納得。
このファイナルフェイズこそが本来監督以下スタッフのやりたいものであって、
父親越えの成長譚だの新世界の神になるだの人類補完計画だのは
所詮過去の遺物をなぞっていたに過ぎないとでも言うのか・・・!?
スザクとの共闘は最期の落とし前を付ける時だけだろうと思っていたが、
その落とし前の付け方が破格のスケールになりそうだ。
果たして、世界の新たな行方を示して二人で滅びていく覚悟なのか、
はたまたこの共闘すら更なる裏切りの伏線に過ぎないのか、
もはや予想が何の意味もない次元に突入していく・・・。