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魔法遣いに大切なこと〜夏のソラ〜 #12(終)

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「SEE YOU」


ソラは故郷に戻って豪太との結婚式妄想を家族に見せて死にました。
四年後、豪太はロン毛のサーファーになってました。完。
・・・ってそれで終わりなのかーーーっ!?
さすがにCパートでまだ何かあるんだろうと待っていたら、
普通に「SEE YOU」とだけ出て完結してしまい呆然と取り残されてしまった・・・。
しかし「SEE YOU」で終わるアニメって何か憶えがあると思ったら、
そうだガドガードのフジ版打ち切り最終回だ・・・。
ソラが結局死ぬというのも、それを周囲が静かに受け入れて生きていく様子も、
それはそれで悪いわけでもなかったんだけど、
どうにも納得させられるだけの展開になっている気がしなかったなぁ。
結婚式の様子を魔法で再現するのも、豪太がソラを忘れずにいるのも、
感動する以前に引っ掛かる部分があまりにも多過ぎた。
まあ、いつものことと言えばそうなのだが・・・。
ラストの豪太の海を見せてあげる魔法が何か後追い入水自殺みたいに
思えてしまったのはさすがに考え過ぎなんだろーか?
「心をこめて」という前作の決めゼリフが復活したのだけは
純粋に結構嬉しかったなー。というか、それなら毎回言ってくれれば良かったのに。
全体として、相変わらず基本的に何かがおかしい脚本と、
写真としか思えない背景による画面作りによって
他に類を見ない独特のスタイルの作品に仕上がっていたことは確かで、
それに魅力がないかというとそんなことは決してなかったものの、
観る人は激しく選んでしまう形になっていたように思う。
監督の志向からしてアニメファンに媚びるのではなく
より一般的な路線を狙っていたはずではあるんだけど、
実際下北沢の景色や音楽や過度な方言ゼリフに反応するような層が
この作品をどう受け取ったのかについてはとても想像が追い付かない・・・。
波長の合う人には素直に心癒す物語になっていたのかも知れないけど、
どうしても個人的にはネタアニメとして楽しんでしまったなぁ。
それでも楽しんだのには違いないので実はそんなに文句もないのだが。
花澤香菜前野智昭の主演は上手く機能していて興味深かったし。
それにしても、山田脚本をもっと有効に活かす道ってないものなのか・・・!?