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ひだまりスケッチ×365 #13(終)

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年末年始の帰省からひだまり荘に戻ってきて、
みんなで改めて初詣にいく話。
一年の初めを最終回に持ってきたのは「365」なタイトルとも
繋がる構成になっているってことなのかな。
敢えて気合い入っていた前回と比較するように
本当に肩の力が抜けたいつもの「ひだまり」になっているところが、
逆にこの作品の最終回らしさの象徴ということか・・・。
ずっと裏で縦軸を成してきた夏目の問題についてもここで決着。
やっぱり沙英の正体知っててファンレター出してたのも夏目かー。
素直になれず相変わらずワタワタしている様子と、
最後にちょっとだけ一歩踏み出す姿が非常に可愛かった。
しかし、夏目と沙英が友達になることを平気で容認するヒロには
揺るぎない正妻の余裕が感じられた・・・。
いつも通りに出かけて、いつも通りにいろんな人に出会って、
いつも通りに四人で部屋でお喋りに明け暮れて、
それが終わって独りになった部屋でゆのがふいに不安に駆られる、
あの一瞬の静寂の描写は言葉ではなく感覚的に、
この楽しい時間がいつかは終わってしまうものだという現実と
それでも今ここにある時間の大切さが伝わってきて見事だった。
最後にその不安を回復するように四人がそれぞれの風呂で
第一期OPを合唱するというラストシーンも美しかったなぁ。
まあ、富士山への未だ消えないこだわりや、
風呂サービスを最後まで貫くエロ精神も同時に見えたけど。
全体としては、第一期を正しくブラッシュアップした
非常に完成度の高い作品だったという印象。
作画のクオリティを保ち切ったのも大きかったが、
四人の関係性やひだまり荘でのモラトリアムの重要性といった、
ともするとダダ甘なだけで終わってしまいそうな要素に
きちんと意味付けをして世界観の構築度を高めていたのに感心。
第一期だとモブ記号化演出に代表されるように
メイン四人だけの世界に閉じこもりがちな印象もあったのだが、
第二期はわりと外に開けていく描写が多かったように思う。
吉野屋先生や大家さんの出番が増えたのも
一応あれでも社会人ということで必然性あったのかも知れない。
何となくARIAが第三期で仕事ものになって終わった流れを連想したりもするが、
共同体での癒しだけで終わっていた時代から、
そこで得たものをどう活かしていくか考える段階に移ってきたのかもなぁ。
シャフトスタッフの意識も少しずつ変わってきている印象あるし・・・。
しかし今回の終わり方には完全終了っぽい雰囲気があったのだが、
第三期の可能性はあまりないのだろうか?
原作には新キャラ新展開あるようなので出来なくはなさそうだけど。
ともかく今は、スタッフの皆様、お疲れ様でした。