(新)鉄のラインバレル #1
鬼帝の剣 雨が降る
原作は飛び飛びに八割方は読んでいるのだが、
若干細部の繋がりやキャラ設定を忘れている状態。
が、この第一話からして原作と違うし
設定部分にもかなりの改変があるようなので、
あまり原作知識は気にせず観た方が賢明かも知れない。
監督は近年ポケモンをやっていた日高政光、キャラデザは平井久司。
この組み合わせって、そうか、ガルキーバ以来か・・・!!
あとはクリエイティブプロデューサー名義で谷口悟朗が参加。
「舞-HiME」の時と同じ役職名だが、今回はその時以上に深く関わっている模様。
更に特技監督に板野一郎が加わっていたりと布陣には力が入っている。
問題はこの面子で制作がGONZOなことなんだけど・・・。
ともかく第一話は、無力感と根拠のない「俺はやればできる」願望を抱えた
中二病全開の主人公が巨大ロボット墜落の現場に居合わせ
そこで全裸の美少女を拾い、その娘と仲良くなりながらスーパーパワーと
ロボットを操る力に目覚めてこれで俺も念願の正義の味方だーと
調子に乗っていたら女の子ドン引きのうえに死亡宣告されるという話。
原作の浩一はすでに調子に乗ってる状態から始まるのに対して、
最初に無力感の方を強調して視聴者が共感しやすい入り口を
用意していたのはわりと親切な変更だったように思う。
派手なドンパチやヒロインの魅力などもより強く発揮されていた。
ただ、この捻くれたり舞い上がったりを繰り返す浩一という主人公を
どう視聴者に見せようとしているのかはまだ未知数。
無茶苦茶いい気になってるところに「あなた最低です」が飛び出すという
次回予告の内容には爆笑してしまった。
このまま毎回能登麻美子に罵られる予告でも別に良いなぁ。
声優陣は豪華だが、わざとやってるのかどうかわからないが
どれも過去に演じたロボットアニメの役を強く意識させる配置になっていて、
特にそのせいで加藤機関が黒の騎士団にしか見えない・・・!!
ラインバレルにドリルが追加されそうだったり、
森次が阿修羅を凌駕しそうだったり、他にも色々とデジャヴが。
平野綾の役は原作と違い最初からいるうえにポジションもだいぶ違う模様。
作画は、平井キャラデザでは毎度のことながら
キャラ絵は慣れるまでちょっと時間かかりそうな予感。
CGロボットによるアクションはGONZOが本気出してくれているようで、
スピード感だけでなく巨大質量感もわりと出ていて好印象。
基本的にクオリティの高い作品にはなってくれそうなので、
あとはエンターテイメントとしての王道ロボットものをやりつつ、
それ以上の次元にも上がっていってくれることに期待。